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おしえてアナリスト

投資判断の基準となる適正PERについて ~鈴木崇生アナリストの回答~

Q 質問

よく「PERが高い」とか逆に「PERが低い」とかが投資判断の基準のひとつにされております。それでは、高くもない、低くもない、言ってみれば当該企業の経営状態に見合った適正な数値はどの辺りと考えればよいのでしょうか。

A 答え

PERとは株価の絶対的な水準を表す指標ではなく、相対的な水準を比較するために用いられる指標です。
従って、株式市場全体や、当該セクターの株式市場における位置関係、セクター内での比較、財務内容や株式の需給によってその都度適正と考えうる数値は変動することになります。
 
なお、この相対比較は株価の絶対評価が難しい場合に用いられる場合が多いと考えられます。
 
例えば、例として分かりやすいと考えられるのでIT・情報サービスを取り上げます。この業界は基本的に内需産業であり国内の成長性以上の評価を下すことは難しい状況にあると考えられます。そこで数年の期間を取ると、セクターとしてはTOPIXに連動した株価の推移を辿っていることがわかります。一方、各社のビジネスモデルは年の一定期に一定のものを売るというビジネスモデルではなく業績の変動性は高いのが実情です。そこで株価としてはEPSの高くなる企業に人気が集まる傾向が見られます。その際に、株式市場とセクターのPERの位置関係、個社別には過年度のPERの差が当面の上限下限の数値として参考となります。
 
通信などは、毎月の売上、キャッシュフローが読みやすいため投資資金の回収期間で図るEV/EVITDA倍率や、DCFを用いた企業価値分析が有用となります。

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