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合格発表 -ニアプライム-

2010年12月03日

12月1日に2つの合格発表がありました。一つは、前回このコラムで取上げた第7回「オリックス マネー川柳」の受賞作品の発表。もう一つは10月17日(日)に実施された平成22年度宅建試験の合格発表です。「オリックス マネー川柳」には、153,346句の応募があり、大賞となった「はやぶさの 五倍もかけて ローン終え」をはじめ受賞作品は73句。受賞確率は0.05%弱と宝くじ並み。筆者は約15分をかけ3句をひねり出して応募しましたが、何度、受賞作品をみても筆者の自信作は影も形もなし。大賞賞金30万円を人生設計に織り込んでいたのでショック大です。受賞者は50歳代が18人と最も多く、最高齢は80歳代と年齢は高め。やはり人生経験がものをいうようです。

一方、宅建試験には、186,542人が受験し、28,311人が合格。合格率は15.2%。「オリックス マネー川柳」に比べると天文学的に高い合格率ですが、誰でも受かる資格というイメージからするとけっこう低いともいえます。最低合格点は36点(50点満点)と今年は問題が易しかったため、例年よりもやや高めになりました。合格者の平均年齢は34.9歳、最年少合格者は大阪府の15歳の女の子、最高齢合格者は神奈川県の81歳の男性とのこと。筆者は、恥ずかしながらここ数年で3度も受験してようやく合格。常に消印有効ぎりぎりで申し込むというモチベーションの低さに加え、試験直前の約1ヶ月間、通勤電車の中とランチタイムくらいしか勉強しなかったため、苦戦しました。それでも3年間のトータルの勉強時間は100時間前後にはなっている筈です。一般的に必要な勉強時間は100?150時間といわれているようですが、不動産実務に無縁の人や法学部出身者以外の人は、確かにこれくらい必要な感じがします。要するに一発合格するためには、よほど暇な人でない限り、試験の3?4ヶ月前から勉強を開始する必要があると思われます。また、お堅い法律系の文体に頭が慣れるのに多少時間がかかるので、1回当りにある程度まとまった勉強時間を確保しないと、スキマ時間の勉強だけでは非効率かもしれません。

このコラムの読者に宅建を受けてみようという方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、余り勉強時間が割けない人向きの勉強法のアドバイスを僭越ながらさせていただきます。やはりあらゆる試験について言えることですが、過去問が基本です。基本書や問題集は、住宅新報社のものが信用できます。ただし、基本書は700ページ近くもあるので、通読するとライフワークになりかねません。あくまで過去問の解説でわからない場合に、辞書代わりに利用するのがよいと思われます。そして最も注力すべき分野は、とっつきやすく簡単な宅建業法です。昨年から5問増え、50問中20問を占める大票田です。筆者も今年はここしか勉強しませんでした(できませんでした)。試験当日も宅建業法から解き始めると心理的、時間的に余裕ができます。4択なので、ここで9割?全問正解し、試験当日に予備校が配っている直前対策の冊子を読んで統計問題(公示地価などに関する問題)の1点を稼げば、民法を中心とする権利関係などの残りは勘と常識を駆使することで最低合格点あたりに絡めます。そして運がよければ合格です。

Written by ニアプライム

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