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直感でわかること -江戸桜-

2009年04月24日

東京近辺に在住の方はご存知の方も多いかも知れませんが、東京都内には全国各道府県の特産品を集めたお店があります。私の知る限りでは八重洲に北海道、新橋に香川県、飯田橋に青森県、池袋に宮城県。このテのお店に弱く、見つけると誘われるように入り、ついつい買い込んでしまいます。

先日は池袋駅の東口を歩いていたら、”宮城ふるさとプラザ”を偶然見つけました。街歩きの疲れも吹っびます。
入口付近ではわかめやホヤなどの実演販売をしています。真空パックの海産物、銘菓、漬物、地元の工芸品、なんと店内奥には牛タン定食のお店も入っています!店内をぐるっと一周しながら、手には商品が増えていきます。

実演販売をしていた乾燥めかぶがとても美味しかったので、数日後、知人に送ろうと宮城県にあるお店へ電話で依頼しました。はきはきとした口調のとても元気なおばあさん(推定)が電話口に出られました。まず送り先と料金の請求先が別にできるかと聞くと可とのことで、「FAXがあるならFAXにしましょうか?」と聞かれました。私は何となく、この方ともう少し話がしたいなと思ったので、口頭でとお願いしました。

・予算内でめかぶの他に贈るものを相談→長ひじきにしました
・送り先の住所&名前&電話番号
・私の住所&名前&電話番号

話した内容は以上で、事務的なことばかりだったのに、電話の途中からなぜだか相手も自分も打ち解けていったのを感じました。説明してくれるおばあさんの口調に奥ゆかしくも商品への自信が感じられたことや、対応そのものの自然体な雰囲気が電話口から伝わってきて、私も打ち解けることができたようです。

必要事項の伝達が終わり、電話を切る前におばあさんがおっしゃった「本当にありがとうございます」という言葉が強く印象に残りました。文字で書くと何ということのないお礼の言葉ですが、口調に心がこもっているのがわかりました。変な言い方ですが、思わず私は”本音だ!”と感じたのです。

電話を切った後もしばらく心が温かく、素敵な時間に感じました(私の心がすさんでいただけかも知れませんが…)。自分の直感を信じ、FAXにしなくて良かったと思った出来事でした。

Written by 江戸桜

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