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お餅 -Cranberry Jam-

2016年01月08日

年が明けて1週間が経ちました。おせちやお雑煮を食べ過ぎて、正月太りをされた方が多いのではないでしょうか。残念ながら私も例外ではありません。大好きなお餅を食べ過ぎてしまいました。

お正月にお餅を食べるのは、平安時代に宮中で行われた正月行事「歯固めの儀」に由来しているそうです。『源氏物語』には「歯固めの祝ひして、餅鏡をさへ取り寄せて」という記述があり、平安時代には既に鏡餅が存在していたことが分かります。

元々お米には、生命力を強める霊力があると考えられていました。そのお米をつき固めて作るお餅にはさらなる霊力があるとされ、お餅は神様に捧げる神聖な食べ物でした。長く伸びて切れにくいことから、健康や長寿を祈願するという意味もあります。鏡餅の形は三種の神器の1つである八咫鏡をかたどったもので、鏡餅の上に乗っている橙は八尺瓊勾玉に見立てたものとも言われます。

元日は歳神様をお迎えする日です。歳神様は、全ての人や物に新しい生命を吹き込みます。鏡餅は、歳神様へのお供え物であり、歳神様が宿る依り代です。そのため縁起の良い「開く」という言葉を使います。鏡餅を「切る」ことは縁起が悪いので、刃物は使いません。歳神様の霊力が宿った鏡餅を食べることで、新しい生命をいただくのです。

松の内の期間も終わり、もうそろそろ鏡開きの日を迎えます。地方によって違いがありますが、1月11日に鏡開きを行うところが多いようです。ゾロ目で縁起が良いからです。私も、今年一年の無病息災を祈りながら、鏡餅をおいしくいただくつもりです。ただし、食べ過ぎには気を付けようと思います。

Written by  Cranberry Jam

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