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心理テスト -Cranberry Jam-

2016年02月19日

日本人がアメリカで心理テストを受けると、「あなたは良くない考え方を持っている」と診断されることがよくあるのだそうです。それは一体なぜでしょうか?

最近テレビでアメリカ人芸人の「厚切りジェイソン」をよく見かけます。短期間で日本語を習得したばかりか、IT企業に勤めながら芸能の世界に飛び込み、わずか1年で名を馳せた才能の持ち主です。その発言に耳を傾けると、日本語という言語や日本人の気質の特徴にふと気付かされることがあります。

ジェイソンは、IT企業の役員でありながらも既に芸人としてラジオの冠番組を持っており、いわゆる二足の草鞋です。その彼には、アメリカ人からは1度も聞かれたことが無いのに、日本人からは頻繁に尋ねられる質問があるのだそうです。それは、「本業は何ですか?」という質問です。

ジェイソンにとって「本業は何ですか?」という質問は、あまり心地よい質問ではないそうです。「本業」という言葉からは「本業以外のことはたいして出来やしないだろう」というニュアンスを背後に感じ取り、「人間=本業=仕事」というイメージを喚起させられるからです。「私は人間であり仕事ではない。私の人間としての活動の全てが本業だ」と彼は言っています。もしかしたらアメリカ人の多くは「本業」という概念をあまり持たないのかもしれません。ちなみに英語には「本業」を一語で表す単語がありません。

ジェイソンは、自分のことが大好きです。常に自信を持って生きています。しかし、多くの日本人は必ずしもそうではありません。自分の欠点や至らない点と向き合い、自分のことが嫌いになることもあります。しかしそうした考え方は、ジェイソンにとっては理解に苦しむのだそうです。自分のことが時々嫌いになることは至って普通の感覚ように思えます。しかしジェイソンにとっては違うようです。

日本人がアメリカの心理テストで「あなたは良くない考え方を持っている」と診断される理由。それは、心理テストの中に「あなたは時々自分が嫌いになりますか?」というような質問が含まれるからです。この手の質問に正直に答えると、「あなたはdepressive(憂鬱)だ」と診断されてしまうのです。ジェイソンはこんな風に言っています。

「自分のことが嫌いだなんて悲しすぎる!悩んでもしょうがない!楽しくなければ意味が無い!」

Written by Cranberry Jam

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