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サムライブルー - Cranberry Jam –

2014年06月06日

世界中が熱狂するスポーツの祭典、ワールドカップがいよいよ来週開幕します。我らが日本代表は、先日仮想コロンビアとして戦ったコスタリカとの壮行試合で3対1と見事快勝。細かいパスがいくつもつながる華麗なパスワークが見られました。

日本のW杯出場は5度目ですが、今回が最も期待が持てます。インテル不動のサイドバック長友佑都、ACミランの10番本田圭佑、ドイツとイングランドでリーグ優勝を果たした香川真司、ドイツでシーズン15得点を挙げた岡崎慎司、欧州チャンピオンズリーグに22試合出場した内田篤人など、タレント揃いです。代表23選手中、史上最多の12人もの選手がヨーロッパ主要リーグに所属しています。

日本がワールドカップに初出場した1998年フランス大会の時は、ヨーロッパでプレーする日本人選手はゼロ。日本は予選リーグで全く歯が立たず、3戦全敗で勝点1すら取れませんでした。その当時の日本の実力と現在とを比べると、隔世の感があります。

日本のサッカーは年々進化していますが、その要因の一つは若い世代の大会制度の改善です。昔は高校サッカー部の公式戦といえばトーナメント方式で行われる大会しかありませんでした。強豪チームがトーナメント序盤で敗れ去ることもあり、実力が結果に反映されにくいシステムでした。しかも短い期間に何試合も行うため、公式戦なのに試合時間が短縮されることさえありました。

現在では高校サッカー部の公式戦のメインは、年間を通して行われる「高円宮杯U-18サッカーリーグ」という名称のリーグ戦(総当り方式)です。実力に応じて1部リーグ・2部リーグ・3部リーグと分かれており、各高校のサッカー部だけでなくJリーグのユースチームもこのリーグに所属しています。

最上位の1部リーグはその名も「プレミアリーグ」。全国でわずか20チームしか所属できない狭き門です。その20チームを東地区と西地区に分けて10チームずつで年間を通じて総当り戦を行います。そして東と西それぞれの優勝チームが、年間王者決定戦を行います。各地区の下位2チームは、2部リーグへの降格となります。

2部リーグの名称は「プリンスリーグ」。プリンスリーグ関東、プリンスリーグ九州、などのように9つの地域に分けられ、各地域ごとに年間を通してリーグ戦を行います。成績上位チームにはプレミアリーグ参入戦への参加資格が与えられ、成績下位チームは3部リーグへ降格です。

これらの制度は、実力が拮抗するチーム同士で何度も真剣勝負できる、若いうちからリーグ戦方式の戦術に慣れ親しめる、高校サッカー部とJリーグユースチームが同じ土俵で戦える、など様々なメリットがあります。これから日本のサッカーは益々発展していくことでしょう。

さて今大会の予選リーグの日本の相手国はコートジボワール、ギリシャ、コロンビアです。ビッグネームの伝統国こそ無いものの、どこも格上の強豪チームです。現実的は1勝1敗1分、或いは1勝2分、くらいが冷静な予想かもしれません。ただ今回の日本代表には、役者が揃っています。長友選手はこう言いました。「4年前の前回大会では、僕は対戦国の選手をどうやって止めるのかを考えていた。しかし今回は違う。対戦国の選手が、僕をどうやって止めるのかを考えなければならない。」なんとも力強いコメントです。今大会の日本は何か大きなことを達成してくれるかもしれない、と期待に胸が膨らみます。日本の決勝リーグ進出を願って、地球の裏側ブラジルに届くような熱い声援を送りたいと思います。

頑張れニッポン!

Written by Cranberry Jam

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