メニュー
TIW Cafe

様子を見る -Forever Young-

2016年03月18日

今となっては少し格好悪い気もするが、未だにガラケーを使い続けている。半年ほど前だったと思う。スマホに変えたらどうなることかとお店を訪ねた。使い方や利用環境によっていくつかプランがあるが、どれがフィットするのかよくわからない。スマホに変えるとかなり通信費が嵩むということははっきりしたが、それに見合う効用が得られるのかがわからなかった。国が携帯料金は高すぎると圧力をかけたことに加えて、電車内を見回せばガラケーはかなり少数派になっており、このままでは社会から取り残されてしまうという思いから先日、再びお店を訪ねた。やっぱりよくわからない。ちっとも安くならない。他のキャリアと比べたいが時間もない。無理に変えるほど家計に余裕があるわけでもない。今のままでもどうしても困るわけでもない。結局、もう少し様子を見ることにした。

4月から電力自由化が始まる。電力会社からお知らせが届いた。石油石炭税の増税にともなう電気料金の変更の連絡に加え、料金プランや順次拡大中である新サービスなどが掲載されている。賢くフィットするプランを選択し、新サービスに会員登録すれば、キャリアやインターネット回線とのセットの割引が利用できたり、各種ポイントが貯まる制度などもあったりと、なにやら従来からお得感がでてきそうな印象を受けた。しかし、我が家にどういうプランがフィットするのかよくわからない。他の電力供給元のサービスを選べるのならせっかくの機会だから変更を検討してみたい。でも、調べたところでよくわからないだろうし、簡単に優劣がつくことでもない気がする。さほど変りがないのであれば、電力ごときで何も今直ぐ動かなくてもいい。結局、これも様子を見るということになる。

最近、変動が激しい株式相場を前にしても言えることだが、様子を見るという言葉を多用しているような気がする。様子を見るとは「機会をつかむためにじっと待つこと」を意味する。物事で成功するためにはとても賢い行動に思える。一方でせっかくチャンスがあるのに、物事の動向を静かに見るすぎる余りに逃してしまううすのろな行動にも思える。

しかし、様子を見ざるを得ないように提供プラン、商品を複雑に作り上げてしまう公的サービスにも腹立たしさを覚える。あたかも、わかりにくくすることで競合他社との優劣が簡単についてしまわないようにと言わんがばかりに。先ずは、簡単に安さを求めるのではなく通信であれ電力にせよ今利用しているサービスを確り無駄なく使うことを改めて心がけ本当に必要なものを求めることにしよう。 

Written by Forever Young

TIW Cafe 一覧 TOPへ戻る