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作法には理由がある – wildernesswolf-

2014年08月08日

冷たい蕎麦が美味しい季節である。
ある時、昔の”そばつゆ”はもっと濃かった気がするとふっと思った。
スーパーで売っている「そばつゆ」(ストレートタイプ)や、立ち食い蕎麦のつゆは確かに薄い。
だから、蕎麦の作法(蕎麦の3分の1くらいにつゆをつけてズズっと食べる)に従うと美味しくない。結局は、立ち食い蕎麦もそうだけど、安い乾麺の蕎麦はそば粉があまり入っていないのだ。蕎麦の香りもそうだけど、腰が無い。だから、満遍なく蕎麦につゆをつけた方が美味しく感じるのだ。

その結果、蕎麦の作法が忘れられてはいないだろうか?
やや価格帯の高いそば屋でも老舗を除けば濃いつゆに巡りあう事が少なくなったような気がする(どうだろうか?)。

だから、乾麺でもそば粉の比率が高い蕎麦を食べるときは市販の「そばつゆ」では逆にそばの本来の美味しさを殺してしまう。
最近は、乾麺の十割蕎麦(又は二八蕎麦)を買うことが多いのだが、美味しく食べるためにはちょっとした工夫が必要である。
ストレートの「そばつゆ」(約70%)に、濃さ2倍の「めんつゆ」(約30%)を加える。濃さ2倍の「めんつゆ」を単純に水で薄めないのは、甘みが足りないからである。
“つゆ”が濃いからどっぷり蕎麦をつけたのでは濃すぎる。作法どおり3分の1くらいをつけてズズっと食べると確かに美味い。

やってみれば作法には理由があるということが分かるはずである。

By wildernesswolf

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