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時間よ止まれ -wildernesswolf-

2014年12月26日

体力に任せて目の前のことをただ我武者羅にやっていた時代はあまり意識することはなかったのだが、無理をすると直ちに反動が出てしまうような年齢になってくると本当に自分は精一杯やっているのだろうかと思うことがある。

年の瀬が迫ったこの時期は、今年は頑張ったのだろうかと反芻して考えてみる。
一生懸命にやったつもりでも全く成果の出なかったことや、心を砕いて誠意を尽くしたつもりでも受け入れられなかったこと。当然ながらやりたいと思っていたけれど出来なかった数多くのことが去来する。

書きたかったレポート、手がけたかった企業(銘柄)、積み上げられた読みかけの本、見たかった映画、聞きたかったセミナー、会いたかった人。今思えば・・・・・、無駄にしている日常。未来の糧にもならない記事の閲覧。意味の無いネット空間の彷徨。心の弱さから誘惑に負けて無為に過ごした時。
もっと楽しい時間を、もっと活きた瞬間を過ごせたのではないかと、後悔の念が漂う。

人生は、結局は、限られた時間の有効活用でしかない。少しでも明日のために、有益なことのために、時間を使わなければならない。そう思ってジタバタしているうちに人生は終わってしまうのかもしれない。

テレビを見るのは止めた。マンガ雑誌を読むのを止めた。酒を飲む回数を減らした。1日が少しでも有効になるように睡眠時間を確保し、健康のために食生活に気を遣う。疲労やストレスを大きく緩和してくれるサプリメントを飲み(これは今年の中では画期的な発見)、睡眠のためにマットレスも買い換えた。

それでも時間が足りない。きっと、それは取捨選択が足りないのだろう。自分でやらなくても良いことに時間を費やしているのかもしれない。別にわざわざ会わなくても良かった人。出なくても良かった会合。誰かに頼んでしまえばよかった用事。

新しい年はより充実した1年になるようにと正月には誰もが願うけど、充実とはただいっぱい詰め込むだけではない。
何が自分にとって大切なことかを見つめ直すタイミングは、新しい年を迎えることと、年末年始に与えられる時間なのかもしれない。

そうした時間も大納会が12月30日に変更されてからは少なくなった(以前は12月28日)。日本の証券関係者があまり未来を描けなくなったのも年末年始が短くなったせいかもしれない(クリスマス前から休暇に入る外国人には勝てないわけだ)。

深夜まで仕事をしていると最終的には毒を吐いてしまうようだけど、新年が皆様にとって多幸であることを祈念しております。
良い年をお迎えください。

By wildernesswolf

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