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二酸化炭素(CO2)増加は本当に地球温暖化の原因なのか? -Perverse Boy-

2014年12月05日

地球の温暖化および寒冷化のサイクルは現生人類(ホモ・サピエンス)が地球上に出現する以前からありました。地球の歴史上、今より暖かかった時代はいくつも存在することが明らかになっています。例えば恐竜が栄えたジュラ紀は今よりもかなり温暖でした。現生人類が活発に活動し始めた以降ならば、5000年前には現在よりも2℃、1000年程前には1℃ほど高かったと推測されています。

5000年前と言えば、四大文明が発生し人類が繁栄した時代です。降水量が多く、作物に簡単に育つ気候だったため、豊富に食物を収穫できました。逆に、今より気温が低かった紀元1900年以前の数世紀は「小氷河期」と呼ばれていて、作物の収穫量が低く、たびたび飢饉が発生しています。植物の光合成にはある程度の高い気温が必要なため、現在の平均的な気温では夏にしかほとんど光合成ができません。そのため、ちょっとした冷夏が発生すると食物が育たなくなるのです。 更に寒冷化すると地球規模で食糧が不足します。すると世界は大混乱しますから、実は温暖化よりも寒冷化の方がより甚大な影響を及ぼします。事実、最近の3000年間では3回の寒冷期があり、その度に、激しい戦争と、民族の大移動が起こりました。

たまたま現在の地球の温暖化傾向と、温室効果ガスの増加傾向が一致したため、「CO2が増えている→CO2は温室効果を創出する→地球は温暖化する」というもっともらしく説明しやすいCO2原因説が独り歩きしている可能性があります。

そもそもCO2の増加が地球温暖化の原因だと言われるようになったのは、気象学者のキーリングがCO2濃度を長期にわたって計測し、CO2増加と気温上昇が一致したので、CO2の増加が地球を温暖化させていると警告したのが始まりです。これがCO2地球温暖化説の原点です。しかしその後、キーリングは、より詳しく気温とCO2濃度の前後関係を比べました。その結果は、気温の変化がCO2濃度の変化よりも1年ずつ早く生じていることを発見し発表しました。 実は気温上昇が原因であってCO2濃度増大は結果だったのです。

ちなみに、地球の空気の組成物の割合は、高い順に、窒素:78.08%、酸素:20.95%、アルゴン:0.93%であり、ここまでで99.96%を占めます。そして二酸化炭素はわずか0.039%に過ぎません。更に二酸化炭素は無色透明であり、ほとんどの電磁波を透過させるうえ、大気中を対流します。つまり二酸化炭素自体には保温力はほとんどないということなのです。

現在でも地球の温暖化および寒冷化の直接的な原因ははっきり分かっていないことも事実ですが、太陽の活動(黒点の数の増減)という人類ではコントロールできない壮大な自然現象が大きな役割を果たしていると考えるのが自然だと思われます。現在は20世紀初頭から活発化し始めた太陽黒点の活動サイクルのなかにあります。太陽の活動の影響で地球の気温が上昇すれば、空気中の水蒸気の含有量も増大しますし、海水や土壌のなかに閉じ込められていたCO2が空気中に放出される量も増えます。CO2濃度増大が地球の気温を上げているという説は、冷静に考えれば説得力に欠けるものだと理解できるはずです。

環境省は12月4日に、「2013年度の温室効果ガス排出量(速報値)が前年度比1.6%増の13億9500万トンと過去最大の排出量になった。」と発表しました。総排出量の約9割を占めるエネルギー起源のCO2の排出量が前年度比1.4%増となった理由として「CO2を排出しない原子力発電所の稼働停止が影響した。」としています。作為的なCO2温暖化説を利用して、原子力発電所を再稼働させる、もしくは存続させることは絶対にあってはならないことだと考えます。
 
Written by Perverse Boy

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