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再びのマラソン「走るって楽しい」を教えてくれた友に感謝 -Forever Young –

2015年03月27日

先々週の土曜日の朝のことだ。用事があり地方の実家で目を覚ました。突然走りたくなった。シューズを探し出し、早朝、近くを流れる川の土手の上を河口に向かい駆け始めた。河口の港に辿り着くと、今度は海岸線を西に向かう。左手に海、右手側にはかなり先まで松林が続く。堤防の上をある程度走り、右に折れ、松原を横切る。国道に出ると逆方向に実家に向かう。景色の良いところを巡る自分で考えた約7キロのジョギングコース。久ぶりで一時間もかかってしまった。でも適度に体を動かしたあとの朝飯は格別であった。翌、日曜は同じコースをおよそ40分で走りきった。昨日より多くかいた汗と一緒に最近重なった嫌な思いが全部出尽くしてしまったようでとても気持ちが良かった。

30代の半ばにトライアスロンが趣味という人と仕事で知り合い、歳が同じということもあり、急に親しくなった。彼はぬくぬく太った私に先がないと言い切った。そして、走らないかと誘われた。何が悲しくて休みまでつらいことしなければいけないのかと最初は思った。泳ぎは嫌いだが走る程度ならまあいいかと付き合った。暫く続けると顔や体が引き締まってくるのを感じた。目標を持つことが長く続けるこつである。そこで先ずハーフマラソン完走を目指した。初めての横浜磯子を完走し次ぎはフルマラソンを目指した。そして、河口湖マラソンを走りきった。過酷な思いより自分の限界を超えたような達成感が勝っていた。と同時に体重も最高時から10キロ減り、毎日が快適という満足感も得られていた。

こうしてマラソンが生活の一部となった当時はバブル崩壊が本格化したころと重なる。長く走っても金がかからぬ時代にマッチした趣味とも言えた。その後、2000年代に入るとマラソンを趣味とする女性有名モデルが現れる。また、走ることで体調管理に努めたりする海外のエグゼグティブがしばしば紹介されたりと、マラソンがおしゃれで健康的なライフスタイルの象徴であるかのように採り上げられるようになる。そして東京マラソンでブームに火がつき、今では日本の津々浦々で、マラソン大会が開催されるようになった。時を合わせるように仕事や家族のことで忙しくなり、週末にまとまった時間がとれなくなった。

ブームに乗ることなく、走ることから遠ざかり、体重も元に戻ってしまった。しかし、このところ重なった悪いことや悔しい思いが再び走るきっかけとなった。酒なんか飲んでもストレスは解消できない。走り出す。体が温まる。そして出てくる汗とともに体の中の老廃物も出て行く。とともにストレスも吹き飛んで行く。今日も走りきったという喜びが明日の活力に繋がる。この好循環が走る喜び。今朝、駅前で新規開業のスポーツクラブのティシュを手にした。お金がかからぬどこでもできる趣味が私にはあると感じる。先週、土曜はあいにくの天気で走れなかった。明日はまた走るぞ。災い転じて福となれ。走ることの醍醐味を教えてくれた世界一負けず嫌いのYさん。本当にありがとう。

Written by Forever Young

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