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天は二物を与える -Forever Young-

2016年06月03日

春季リーグ戦は今週初めに終わってしまったが、東京六大学野球少しはまっている。十数年ぶりに再会した同級生に数年前に誘れたことが切っ掛けだ。そもそも最初に熱中したスポーツが野である。学生野球だから一試合せいぜい2時間半程度で決着がくし入場料金もお手頃だ。プロの注目選手も多く一流のスピー感溢れるプレーを晴れた日曜日にビールを飲みながらすぐ近く観戦できる。今年は野村(明大→広島)、横浜の石田(法大→浜)が目立っているが、プロ入り後のリーグ卒業生の活躍を追のもまた楽しい。こんなことがはまった理由として先ずは整理きそうだ。

我々が学生の頃は怪物「江川ゴン」が投げる法大が優勝、そして、後の早慶戦の直前の週の立大対東大戦で最下位が決定する。校の定位置が決まっていた。しかし、東大と最下位争いをしてた立教が近年野球エリートを集めるようになった。今や東大をくどこが優勝しても不思議ではない。東大を除く5校の実力が仲し、各校に優勝のチャンスがある中で緊迫した試合が多い。うした変化も天気がいい週末につい神宮球場に足が向くようにった理由なのかもしれない。

そのリーグ戦にこの春、異変が起きた。ご存知の方も多いかと思うが、なんと、負けが当たり前の東大が3勝した。しかも、優勝た明治、準優勝の立教、そして3位の法政と上位校からそれぞ1勝を上げた。また、敗れはしたが初戦の早稲田戦は9回までロが並んだ。そして、僅か1点差でのさよなら負けに泣いた。手の四球連発や野手のエラーから大量点を取られ圧倒的な力のを見せつけられ大敗するかつての東大の姿はもはやない。

宮台選手という3年生投手が彗星のごとく神宮球場に現れた。神奈川県の名門進学校、湘南高校出身だ。他校のエースのようにさい頃から野球漬けだったとはとても思えない。なのに、ドラフト注目の投手とそん色のない140キロ台の剛速球をびしびしと投げむ。三振の山が築かれる。そして東大の勝利につながるゲームを作る。これといった才能もなく一物ももたない私には信じていたわけではないが、「天は二物を与えず」ということわざがなんとなく心の慰めになっていた。しかし、彼の出現でこのことわざは脆くも崩れ去った。「天は二物を与える」である。僅か20年あまり。2つを追う豊富な時間があったとも思えないが。それでもどちらも一流になってしまう人を見た驚きと感動を得られた。さらには、この夏の彼の成長によりこの秋の神宮球場は一段の盛り上がりが期待できるだろうということでよしとしよう。

Written by Forever Young

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