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持たないことの利益 -Forever Young-

2016年08月05日

先週、ユーザー車検を受けた。今回が2度目だ。事前に済ませた簡単な車検対策を含め費用は7万円弱に収まった。初めての時にはディーラーや整備工場に依頼するケースと比べたのでずいぶんお得感があった。しかし、今やそれはない。むしろ、車を持つ意味があるのかと考えてしまった。下の子が高校生になった。最寄り駅までの送り迎えが少なくなった。ガソリン代、自動車税、駐車場代、保険料と積み上げていくと保有にかかるコストは直ぐに年収のかなりの割合になってしまう。
 
最近、カーシェアリング市場の拡大に関するニュースをよく見かけるようになった。また、ウーパーという米国生まれの、スマホアプリを使ったタクシーサービスが世界の都市圏で拡がっているという話題もよく目にする。もう、レンタカーなんて当たり前である。時代は大きく変わった。車なんか持たなくても必要な時にいつでも利用できる。もはや、インターネットでつながっていることでできないことはほとんどない。

厳密考えると、仕事や通勤で車が必要だ。あるいは日常かなりの頻度で車を使うということでない限りは車を持たない方が利益になる。物を持たないことが利益になりそうなことは他にも身近にある。例えば、家のパソコンのプリンター。あれば便利で使ってしまう。しかし、情報を紙ベースでの残しておく必要はない。インク代や紙代が馬鹿にならない。どうしても必要ならUBSメモリーに保存してコンビニで印刷すればいい。
 
社会の変化に応じて普通に皆が持つ物は可能な限り購入してきた。しかし、ITの進化による環境の変化で持たない方が利益になる物が年々増えているような気がする。生活スタイルによって人それぞれに異なるのだろうが、筆者にとっては固定電話もファックスもテレビも必ずしも必要ではない。持たないことの利益をはじき出し、持たないという選択を考えてみるべき時が来ているのかもしれない。しかし、社会の皆がこのように考えると車や家電メーカーが困ってしまうような気もする。ますます景気がよくならない。でも心配しないで下さい。まだマツダの「ロードスター」を所有して好きな時に湘南海岸をぶっとばしたいというはかない夢が消え失せてはいないですから。

Written by Forever Young

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