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マダムを狙え -madam+killer-

2012年11月30日

Madame(マダム)フランス語で既婚女性に対する敬称。夫人、奥様という意味。最近、芸能人で流行っているような熟女の話をしたいわけではない。ここでいうマダムとは、オイルショックを乗り越え、バブルに舞い、今後日本はどーなるんだ!!!という前にリタイヤをした「黄金の世代」を生きた方々の奥様のことである。

カバーしている銘柄以外にも説明会出席やミーティングの機会の中で聞いた話などを思い起こすと「品のない投資アイデアだな」と思ったものの切り口を変えると「マダムを狙え」となった次第である。

住宅では、最近は生前贈与としてマンションや戸建てを買うことが多いらしい。その時の財布を握っているのがマダムであるようだ。若夫婦にマダムがいる場合はマダムが交渉相手となる。まるで、某市長が某出版社ではなく親会社の某新聞社を交渉相手としてように、マダムと交渉しないと購入の話が進まないようだ。私は大きな負債を抱える不動産はリスクが大きいと感じるが、マダムは持ち家なら家賃を払わなくてよいので老後に助かると考え、オールドマダムは持ち家でないと甲斐性がないという感覚が不文律のようだ。この場合は、交渉相手がマダムのケースである。

化粧品やウイッグなど美容系に関していうとマダム自身がこの景気の中で輝く存在となっている。化粧品は低価格と高価格に二極化しつつありマス商品は苦戦が続いている。ここでマダムは高価格帯の主要プレーヤーとして君臨しており、さらに訪問販売のスターとなっている。訪問販売と聞くと、人のうちに呼びもしないのに来て、「ピンポーン」と鳴らすイメージを持つ人もいると思うが、エステ併設店などを構えて販売する方式も含まれる。これまで何度かエステ併設店もスクラップアンドビルドがあったようだが、残ったマダムの口コミは強力であり営業力も強いらしい。訪問販売をしている化粧品メーカーは総じて堅調なようだ。
カツラメーカーはレディース用に力を入れているようだ。自然現象だから仕方ないと思うが、マダムは美への維持に生涯を注ぐらしい。
マダムは国内消費の大きな担い手である。


Written by madam+killer

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