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食材偽装について考えてみた -バナメイエビ-

2013年11月08日

私は料理に関しては関心が薄い。自分の口に合えば美味しいし、合わなければ美味しくない。どんな有名なところであろうと、ただそれだけである。人それぞれだろうという感覚である。
それよりも空間重視である。話すことがある場合は静かなところ、ゆっくりしたいときは座りやすい椅子があるところ、話題になっている店だから行ってみたい、などの基準である。

食材偽装問題が拡散している。横並びで偽装されていたようだ。話題になったので、横並びで発表しているようだ。嘘はいけないということで報道が日々なされている。たしかに、記念で食べに行くといった場合で、食材の表示に嘘があれば怒り心頭になるだろうか。

飲食店の人に聞くと、大抵の現場の人は知っていることでしょう。よくあることだろうし、ブランド志向の弱みに付け込んでいますね、と話していた。だから、そのお店は、肉以外は産地を出していない。産地をだしているからか、仕入の量は決まっており、売り切れが出る。
そのような話を聞いていたので、これだけ飲食店があり、様々なところで「○○産」となれば供給量が足りないのではないかと思い、偽装もさもありなんと感覚を持ってしまっている。

きっと内部告発によって報道されたことが始まりだろう。この件で思ったことは、多くの人は、調味用で味付けされると本来の味の区別がつかないのだろう、ということだ。食べる場所と食材名と産地で、このようなものだろうと納得する。

ずいぶん前に業務用の製品などは添加物が含まれ、スーパーで売っている家庭用の方が、モノとしての質はよいということを聞いたことがある。その時教えてもらったことは、スーパーで販売されている調味料は値段の高いものを買うと、コスト見合いになっているということだ。食品メーカーが偽装をすると会社の存続に関わる。しかし、外食の場合は調理というワンクッションがあるのでわかりにくい、コスト重視だからだ、ということを言っていた記憶がある。
更に、高級品を売りにしているスーパーで肉や魚を購入した方が食材として美味しいことが多いという話だった。店でしか食べられないものも多くあるだろうが、加工されていないだけ嘘がないということだそうだ。

今回の食材偽装はレストランなどにとってはブランド失墜だろうが、これを気に正直な表示、ブランド志向が下火になって欲しいものだ。こんなことで疑心暗鬼になるなんで面倒くさいし、こんな報道つまらない。

Written by バナメイエビ

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