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キャラ(キャラクター)は一日にして出来ず -キャラの細道-

2012年08月23日

先日上映された(劇場公開日12年8月14日)”アベンジャーズ”を鑑賞した。
内容については割愛させて頂くが、個人的には非常にエキサイティングな作品であったかと考えている。特に、これ迄の有名キャラクターを集めてオリジナルストーリーを作ると言う方向性は映画ファンにとっても予測不可能だし、世界観が大きいだけでなく、斬新な(見たことがない)展開だった。インターネットなどによると、全米公開後3日間で2億ドル(160億円相当)を超える興行成績を打ちたて、映画史上最高の全米オープニング記録を更新から、日本においてもかなりの人気があるようで、恐らく筆者と同じように感じた方も多かったのではないだろうか。
鑑賞後に2作目を作る予定があるのか、と考えたが(是非見たいので)、15年5月に公開が決定したそうなので、是非期待して気長に待っていたい。

さて、筆者は映画鑑賞が好きなほうなので、この”アベンジャーズ”に出演するスーパーヒーローの映画は全て劇場で見ているが、どうやら15年までに各スーパーヒーローについての続編も作る予定が決まっているようだ(アイアンマン3:13年5月、マイティー・ソー:13年11月、キャプテンアメリカ:14年4月)。1ファンとしては誠に嬉しい知らせであるが、商売的に考えてみると、非常に合理的なビジネスであると思われる。
ある程度知名度があるキャラクタービジネスを大人が見ても面白いと感じるエンターテイメントに迄高め、そのキャラクター達を集めて既存にないストーリーを作り、世代に関係なく楽しんでもらった以降に、改めて一人々々を深彫り→そこでアベンジャー2と、期待値を続けて上げていくロケット式な展開と感じた次第である(面白い映画は1年でも精々3-5本程度の印象があるので、個人的には大歓迎です)。

ここで改めて感じたのが、キャラクタービジネスの凄さについてである。
面白いもので、この手のキャラクター(アニメやウルトラマンなど)を作ろうと、現在でも中国が多額の資金を投入してこのビジネスに参入しようとしたが、結果はあんまり芳しくない様子。いつも感じていたのだが、キャラクターというのはあくまでキャラクターを活かす世界がなければ成り立たないのであって、似たような特性を持ったキャラクターを仮に作ったとしても、キャラクターだけが一人歩きは出来ない。その為、適当な舞台を世界観として話を作ってみても、ちぐはぐな印象を受けてしまう。
結局世界観から作っていくことが、絶対条件だろう、と個人的に考えている次第である。
少し話題が逸れるが、最近コンビニでも”初音ミク”シリーズの飲食物を見かけるようになった(肉まんやおにぎりなど)。初音ミクも音楽と言う非常に生活に近い空間にいて、かつ編集は誰でも出来るという一種妖精の様な存在、というのが人気を博している一因ではないかと思われる。現代風の世界観をいつまでも反映したキャラクタービジネスは奥深く、プロモーション次第では不滅である事を垣間見た気がした。

Written by キャラの細道

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