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記憶に残るレポートを考えてみた -どーん-

2013年02月01日

小説形式のビジネス書が売れたからか、ビジネスショートショートのコンテストもあるようだ。なかなか面白い。それにのってショートショートでコラムの連載をしようと考えた。SFぽいイメージが強いがショートショートのこれといった定義はないようだ。要は短い読み物である。読んで面白いか、はっとさせられるか、ほっこりする、または、考えさせられるものであれば、自由なのだろう。でも、さっそくいくつか考えたが、ブラックジョークにしかならず、公共の場でさらすものでもないと断念した。コラムをショートショートにすると楽に量産できると思ったのに。

アナリストレポートでも、いけいけどんどんものの論調、説明がわかりやすい言葉、そして文字がでかいものは「馬鹿っぽく」感じる人が多いようで、その逆が「高尚」であるかのように思われがちだと感じる。でも、井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」の精神のように「複雑なデータを単純に、単純なことを深く分析、深い分析を面白く、そして文字はでかく」がよっぽど有効だろう。
レポートでもハードカバーの難しい本より、はずかしくてタイトル名を出すのがはばかられるような本のほうが、記憶に残っていることが多いと感じるところを狙おうとしている。

と、書いているうちに、記憶に残るということで思い出した。真偽は知らないのだが、擬音語を文字にして効果を持たせた漫画のはしりは『ドクタースランプ アラレちゃん』の「きーん」などだと聞いたことがある。たしかに記憶に残っている。

印象に残るとは良いことだと思いつつ、まずは「読みにくいかもしれないものを読みやすく」を意識してみようと思った。とりあえず、モノが出来ていないと判断のしようがないため、TIWレポートを目隠しでつかんだ。
結果、株式会社○○。インプレッションは中立
実際は職業行為基準の実務ハンドブックがあるため、このような文章は書けないのだが。

株式会社△△(若干内容変えてあります)
■ よくてTOPIX並みでしょ。TOPIXに沿って上がってバリュエーション高くなっているから。たぶん一旦利益確定でるでしょう。
■ 直近の決算は営業減益だからあまりよくない。セグメントでは、メインの□□は特殊要因あるみたいだけど減益には変わりないから。これが良いかどうかで決まるでしょう。さらに、回復するするといっていた××はさらに悪化でボロボロ。外部要因のせいにしているからねぇ。
■ 会社計画は下方修正したがこれも達成は厳しい可能性あると会社側言っている。そんな状況ではわざわざ買う必要ないでしょう。

どうも、単なる口語で記憶に残る気もしない。品のない文章というか、わずかに記憶のある「営業の人のイメージ」になってしまった。

記憶に残るには、ポジティブを「どーん」買い、など擬音語が必要か?いや、そんな問題ではなさそうだ。わざわざ、買うか買わないか保有するかどうかの判断をするためのレポートなのに、保有している人以外にはあまり意味はなさそうだ。読んで「ふーん」といったところか。やはり、推奨できる銘柄探しに集中しよう。

Written by どーん

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