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ランチタイムと投資家適性 -売れない飲食店コンサルタント-

2013年10月18日

もし、貴方がいつも同じ店でランチを食べているとするならば、多分、貴方はあまりうだつの上がらないビジネスマンではないかと思う。いきなり失礼なことを申し上げてしまったが、勿論、物理的に他に適当なランチ場所が存在しなかったり、あるいは非常に恵まれた社員食堂が会社から提供されている方々は別である。

あるいは貴方がランチをしている場所は、物凄く質の高い内容のものがリーズナブルな価格で提供されているお店かもしれない。でも、そうしたお店はやがては人気店となり混みあって入れなかったり、またゆっくり落ち着いて食べられなかったりするのではないだろうか? そうではなく、そこが物凄い穴場であれば貴方はかなり投資センスのある人だろう。

ランチタイムに3つくらいの幾つか気に入ったお店をローテーションしているという人が多いのではないだろうか?もっと面白い(美味しい)お店は無いだろうかと常に新規開拓にトライしている人はどちらかと言うと少数派ではないかと思われる。”食”にはあまり拘りが無いという人も居るかもしれないが、いつも同じお店で満足している方は、投資には向かないタイプの方が多いと言わざるを得ない。
以前、いろいろな同僚をランチ誘って彼が食事するお店に連れて行ってもらったが、残念なタイプの人が連れて行ってくれる先は、決まって(私の中ではBランクの)残念なお店だった(金額ではなく中身で)。

出来るアナリスト・ファンドマネージャーには、食通の人が多い。そういう方は収入が多いので食費に沢山支出できるという面もあるのだろうが、それ以前に彼等は、常に新しい投資先候補、分析手法・スタイル、人脈、コミュニケーション・ツール、などに目が無い。単純に好奇心が旺盛なのである。既成の手法、既知の企業だけを対象としていては確実に時代遅れになってゆくのは言うまでも無いだろう。

ランチなんてゆっくり食べている暇がないから立ち蕎麦屋や牛丼屋が殆どだという方も居らっしゃるかもしれないが(筆者も一時期そうだったが)、週に1日は新しい発見を求めて行動してみることが必要ではないだろうか?

Written by 売れない飲食店コンサルタント

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