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最近の出来事に見る企業のリピュテーションと情報について -Year of the horse-

2014年02月07日

年初から全日空、キリンビール、ファミリーマートと相次いでマーケティング戦略の見直しを迫られた。

全日空・キリンビールはテレビCM、ファミリーマートは弁当だ。各々の企業はより消費者(利用者)を引きつけるため、魅力的に捉えて貰うための練りに練った施策が世論とかみ合わなかった。

最終消費者へダイレクトに遡及する手段であるテレビCM、直接口に入る「食」についての
今回のケースは企業イメージとは何か、また発信者としての企業側と受け手側である私達の間における感覚の違いを考えさせるきっかけとなった。そして、今回の措置は最大公約数的な対応であり、もしこれらのマーケティング活動が日本でない別の国で行われた場合、または20年前に行われたとするなら、今回とまた異なる結果になったかもしれない。

それとは別に、私が改めて注目し直したことは消費者の意見力の増大と意思伝達の速さである。インターネット経由で情報が一瞬に拡散されるため、むしろネガティブな内容こそ新たな噂を付け加える形で飛び火する。もちろん、幸福感をもたらす「良い」ストーリーもたくさん存在して折、幅広く知られてゆくこととなるが、ゴシップを含んだ負の内容こそが圧倒的スピードで拡がりを見せる。例えば、東日本大震災直後に有象無象の内容であふれまわり私達を混乱させたことは記憶に新しい。

通信網が絶たれるという事は現代においてライフラインの一つが消失することに等しい。一方でこの情報の海ともいえる今、取捨選択すること、そしてその中からブレない自分なりの意見や考えをもつことが大切になってくる。

都民の私にとってそれを試す良い機会であり、自分なりの考えを政治に投影できる日が9日に来る。いずれの結果になろうと未来の東京及び日本のあり方を真剣に思い量る気概がある人物が選ばれてほしいものだ。

Written by Year of the horse

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