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頻発する自然災害にみんなで立ち向かおう -Forever Young-

2014年10月17日

今でも冬になると分厚い氷に覆われた山中湖の湖上で何度かスケートを楽しんだ子供の頃の記憶が鮮明に残る。遊ぶ先にはワカサギ穴釣りの小さな小屋が点在していた。そして、その先には雪に覆われた富士の広大な裾野の光景があった。もう随分と前からこの山中湖が凍らなくなった。一昔前に子供と冬の山中湖を訪れた時に凍らぬ湖面を見て、もう当時の絶景は見られないのだと嘆いた。とともに地球の温暖化が進んでいることを肌で感じた。当時から、温暖化はゆっくりと進んでいるがやがて我々の生活に大きな影響を及ぼすという意見をよく耳にした。しかし、それは遠い世界の話だと思っていた。

行楽の秋本番の今月、週末、2週連続で列島は大型台風に見舞われた。多くの地域で被害勧告が出された。そして、大きな被害が実際に発生した。保険加入が幸いしたが、通り道に当った地方の我が実家も被害を受けた。暴風で2階ベランダの防水シートが膨れ上がった。このため、風雨が入り込み真下の台所と風呂場の一部が破損した。自分にとって遠い世界が近い世界になってしまった。すると頭の中で更に遠い世界が芽生える。大型台風到来に先立ち、御嶽山が噴火した。想定外の大惨事となった。定かではないが、地球温暖化が巨大地震や噴火を誘発しているという説がある。富士山が噴火したらどうなることやら。このままでは温暖化、海水温の上昇は着実に進む。最近の猛暑や暖冬は当り前になり、桁違いの自然災害により大惨事頻発の世の中を迎えている可能性がある。

僕らが住んでいる地球は確実に住みにくくなっている。一段と自然災害への備えが重要になっているし、災害との共存に費用が嵩む時代になって行く。被災された方々には大変申し訳ないが、知人が御岳山登山を計画していた。たまたま10月中旬の予定であったことが幸いした。台風18号で実家は被害を受けた。しかし、東京の自宅マンションは無被害であった。たまたまなのだと思うと未だに住宅ローンを抱えつつ、多額の保有税を払いながら家を持つことが馬鹿らしくなってきた。賃貸であればいざとなれば移ればよい。

たまたまの縁で今の家を10年以上前に購入した。ここを中心に生活の全てが既に組み立てられている。そんなに簡単に離れられない。できることはただ、異常で巨大化する自然災害への備えを怠らないことだけなのか。いや、こまめな節電、節水によるエネルギー消費抑制に始まり、自動車はエコカーの選択と地球温暖化防止に役立つことは身近に沢山ある。個人レベルでは限定的でも皆でやれば効果は大きい。学生時代の部活サマーキャンプで「遠い世界に」というフォークソングの代表作を皆で歌った。「僕らの住んでるこの町にも/明るい太陽顔を見せても/心の中はいつも悲しい/力を合わせて生きる事さえ/いまではみんな忘れてしまった/だけど僕たち若者がいる」と歌う2番が好きだ。力を合わせて生きて行くことを忘れないことが地球での生活を支えて行くために重要なのだと、最近の災害頻発を前にして思わざるを得なかった。

Written by Forever Young

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