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イチローの偉業達成と株式投資 -wildernesswolf-

2016年06月24日

イチロー選手の日米通算4257本のヒット達成おめでとうございます。
プロ野球選手としては引退時期の近い42歳になっても全盛期に見劣りしないプレーをする姿は励みになります。


もちろん、こうした偉業はイチロー選手の才能と弛まぬ努力の結果であることは申し上げるまでもありませんが、徹底的な自己分析、所与のルールとそれに対する戦略構築という内省的な作業が重要であることをあらためて感じます。


自分の強みと弱みの分析、強みを生かすための訓練、仮説と検証、外部評価ではなく自らの基準を掲げること、その自己基準に対する忠実性とそれを支える強固な意志・・・。これはプロ野球だけでなく、全てのビジネスマンや投資家に当てはまることと思います。


さて、日本株マーケットは英国の国民投票を控えて、月初から10%近く下落しましたが、投資家の皆様はいかがでしょうか? 事前にリスクを感じ取って対応をしていた方、投資スタイルがマーケット環境に依存しないことから全く関せぬ方、ここはチャンスと虎視眈々とリバウンドに備えている方、・・・・あるいは、残念ながら落胆・失望されている方・・・。


さて、話は少し変わりますが、TIWは個々の企業の成長性を鑑みつつ、マーケット水準よりも割安な銘柄に中期的(3?12ヵ月)に投資をするスタンスを基本としています。それほど高くはありませんが、モデルポートフォリオはかなりの確実性を持ってマーケット(対TOPIX)を上回って推移しています。マーケットを着実に上回ることを意識することで、マーケットに振り回されないようになる。こうした考え方・スタンスに至ったのは、あまり大きな声では言えませんが、実は過去に在籍していた数人のアナリストを観察していたところから生まれました。その方々は株価評価(=レーティング)が不思議なくらい当たりませんでした。”当たらないアナリストは何故当たらないのか”を分析・考察していった結果なのです。


当たらないアナリストは、1)自分の担当するセクターしか見ておらずマーケット全体に対する位置が見えていない、2)業績トレンドに拘りすぎていて市場の変化を見逃しがち、3)同業の横比較でしか考えていない、4)トレンドフォロワーの傾向が強い(株価が上がっても深追いする)、5)マーケットの需給構造や市場コンセンサスを把握できていない、・・・・等々です。こうした方に対してどうやって一定のガイドラインを与え、大きな間違いを少なくさせるかに腐心してきた・・・実は黒歴史なんです(その方々はある意味で恩人ですね・・・笑)。


まだ、TIWは改良の余地は大きく存在します。早ければ年内にもドラスティックな改革を行いたいと考えております。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。


Written by wildernesswolf

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