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TIWマガジン「投資の眼」

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ご挨拶 -藤根靖晃-

TIWモデルポートフォリオは、あと1週間で開始から5年間を超える。12月は反動(値上がりした銘柄の利食い売りなど)から苦戦しているものの、今年は順調に推移したと言える。5年弱(12月21日現在)のトラックレコードは、年率平均でプラス29%である(同期間のTOPIXの約1.7倍のパフォーマンス)。

この5年弱の経験で分かったことは、一番重要なことは実は銘柄選択ではないということだ。健全な(?)負け方が重要だと思っている。12月21日現在で、TIWモデルポートフォリオの採用銘柄のTOPIXに対する累計の勝率は52.8%である。6割勝てれば良い、それ以上高い勝率を無理に目指してはいけないと考えている。

その理由は次の通りである。

1)一定の確率で負けることを容認すること。そうでないと安全策から大化けする銘柄を狙えない(全ての条件が確認できたときには既に株価はかなり上がっているはずだ)。負けないことを重視すると必要以上にリスク過敏になってしまう。

2)自分は間違っていないと思っていても、株価が一定以上下げたら、負けを素直に認めて機械的に切る。

3)負けてる銘柄を外す時は、できるだけ勝っている銘柄も同時に外す。そうでないと欲をかいてなかなか売ることが
出来ない。

4)自分の描いたイメージ(業績・株価の反応など)と違うものは早めに撤収すること(その結果、勝率は低くなるけど)。
恐らく、こうしたバランス感覚を理性的に保持できる人は、それだけでTOPIXに負けることはまずないのではないかと思う。
次に重要なのが、マーケットと個別を切り離して考えているかどうかである。マーケット環境を認識するのは(精神面で)重要であるが、日々のマーケットの動きによって生じる上昇・下落に一喜一憂しないことである。常にTOPIX対比で
株価を把握することが大切だと思う。

ポートフォリオは、自分の苦手な業種や分からない銘柄を入れないことを前提に、業種は或る程度は分散させることが重要(そのためには、業界・業種の特性などの理解の幅を広げてゆくことが求められるが)。業種が或る程度分散されていれば、(対TOPIXで)値下がりしたものがある一方で、値上がりしたものもあり、狼狽することも有頂天になることもあまりない。
銘柄選択で重視していることは、バリュエーション、業績モメンタム(四半期)、アナリストコンセンサス(予想3期)、イベント、金融市場の環境、ビジネスモデル。あとは(社長も含めて)会社の雰囲気。
業績モメンタム、アナリストコンセンサスを見て、どのくらいのバリュエーションが妥当と思えるかを常にイメージすることが重要。イメージと大きく乖離する場合は、チャンスの可能性があると同時に、落とし穴でも有り得る。
自分自身を常に極限まで疑いつつ、一方で不安に陥らない自己肯定感も併せ持つことが重要。経験とはそういうものでないかと思う。

末筆になりましたが本年は有難うございました。
来年も宜しくお願いいたします。
来年の抱負としましては、初心に戻ってTIWレポートをもっとご覧頂ける機会を増やしてゆくこと、TIWモデルポート
フォリオの銘柄入替えに関してお知らせできる仕組みを用意することです。どうぞ宜しくお願いいたします。
2017年の皆様の投資が多幸でありますことを祈念しております。

                                                                             藤 根 靖 晃

[12.22.更新]