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「にやける」と「はにかむ」の違いって何だろう?-wildernesswolf-

2014年05月16日

語源を辿れば、「にやける」は漢字では「若気る」と書く。「若気」とは、鎌倉・室町時代に男色を売る若衆を呼んだ言葉。明治以降に、声を出さずに薄笑いを浮かべる様子を表すようになったようである。国語辞典では、1)男が変にめかしこんだり、色っぽい様子をしたりする、2)口許がゆるんで笑顔になる、とある。

一方の「はにかむ」は、語源は歯が不ぞろいに生えることを言ったが、転じて歯をむき出す意味になった。歯をむき出した表情は、照れくさそうに笑っているようにも見えることから、恥ずかしそうにする仕種を言うようになったそうだ。

同じように小さく笑う仕種ではあるが、「はにかむ」は照れくさそうにする仕種であり、「にやける」は声を出さずに笑うということであるようだ。と言っても照れくさくて笑っているのか、思い出し笑いをしているのかは厳密には本人にしか分からない。
外形的な違い(第三者から見たときの差異)はなんだろうか?

語源にもあるように「はにかむ」場合は歯を見せることがポイントになりそうだ。確かに”にたにた”する時は歯を見せない場合が多そうだ。”にやけた奴”と思われないようにするためには、笑うときには歯を見せるように意識する必要がありそうだ。

しかし、一般的な用法では、性別(男女)と年齢(若老)が関係していそうな気がする。小さな子供や若い女性にはあまり”にやけている”という表現を適用しないような気がする。他方で中年オヤジに対しては余程さわやかな奴を除けば、”はにかんでいる”とは言われない。もちろん、そうではない例もあるだろうが・・・・。
ぐだぐだと書いてみたが、結局、「にやける」と「はにかむ」は対象となるキャラクター(厭らしいか、爽やかか)によって決定されているような気がする。あなたはどっちのキャラクター?
(筆者は昔からにやけた奴といわれてきたのだが・・・・)

Written by wildernesswolf

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