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お知らせリリース

【お知らせ】「アナリスト・インプレッション」導入に関して

株式会社ティー・アイ・ダヴリュでは、11月2日より株価に対するアナリストの個人的な所見を「アナリスト・インプレッション」として記号化してレポートに表記することを開始いたしました。

≪「アナリスト・インプレッション」の定義について≫

アナリスト・インプレッションの定義は次の通りです。
アナリストの取材・調査・分析活動を通じた業界動向や企業業績見通し、財務状況、PER、PBR、配当利回り、マーケット環境などを勘案した上で、株価の方向性(対TOPIX)に対するアナリスト個人の印象(=インプレッション)を表記しております。
1:ポジティブ、2+:ややポジティブ、2:どちらとも言えない、2-:ややネガティブ、3:ネガティブ

"インプレッション"(=印象)と言ってもアナリストがただ単に気分で付けているものではありません。定量的な厳密かつ精緻な論拠を必ずしもお示しできるものとは限りませんが、アナリストは一定の合理的な根拠を持ってインプレッションを付与いたします。


≪株価レーティングとの違いについて≫

いわゆる株価レーティングとの違いですが、外資系を含む大手証券会社で採用している株価レーティングは、DCF法をはじめとした理論株価の算出を前提として、理論株価と現株価との位置関係に基づき付与されるものです。このレーティングの考え方は、社団法人日本証券アナリスト協会の指針にもほぼ合致しています。
だたし、この手法は長期(最低でも1年以上)の投資を前提とした株価評価としては、一定の有効性を持ち得る可能性はありますが、実体株価を考える上では必ずしも有効ではありません。

株価は、供給サイドの利回り(企業の株主資本配当率+成長率)と、需要サイドの要求利回り(無リスク証券の利回り+リスクプレミアム)のバランスの中で決定されますが、投資家のリスクプレミアムは企業業績以上に大きく変動しており、現時点の株価に対して計測することは事実上不可能であるということが挙げられます。
DCF法では、過去(ヒストリカル)の市場リスクプレミアムに株価ベータを掛け合わせて求めますが、こうしてリスクプレミアムを固定化することによって、市場実勢とは乖離した状況が起こります。
そのために生じる矛盾に対しては、大手証券会社様でも合理性を保つことに腐心しているのが実情です(そのために業績予想や成長率を高め・あるいは低めに設定するなどして、実勢株価との整合性を図っています)。
理論株価そのものを完全に否定するというわけではありませんが、弊社では理論株価とアナリストの意見を分離したいと考えており、投資家様の誤解を避ける意味でも「アナリスト・インプレッション」という概念を用います。


≪「アナリスト・インプレッション」導入の背景について≫

今回、アナリスト・インプレッションのレポート掲載を決断するに至ったのには、いくつかのクライアント様からの要請というものがありました。しかし、要請があったから急造でこしらえたものでは決してありません。
アナリスト・インプレッションは、社内的には5年以上の期間試行して参りました。当初は、アナリストの持っている株価に対する印象(=インプレッション)とレポート上の文章表現が一致をしているかどうかをレポート審査の際チェックするために導入したのが始まりです。
その後、検証作業を進め、アナリストにフィードバックする過程を繰り返し、漸く一定レベルの信頼性が確保できていると考えられることからレポート上に表記することと致しました。

信頼性というのは、結果に対する一定の確からしさという面がもちろん重要ですが、必ずしも結果だけを重視したものではありません。レポート発行時の判断(インプレッション)にその時点で得られる情報やマーケット環境において妥当性があったかどうかという点でも非常に重要です。

個々の株価がマーケット全体の影響を受けるのは株価の絶対評価においては言に及びませんが、相対(対TOPIX)評価を採用した場合でも、マーケットの大きな上昇時と下降時で違った方向に影響があります。
例としては、①ベータ値による影響:高い銘柄と低い銘柄、②PBRがサポートしている銘柄の場合、③今回の金融危機のように信用リスクが高まったとき、などが挙げられます。
そのため、単純に結果としてのパフォーマンスだけでなく、過去のレポートの記述内容を精査して、レポート発行時のアナリストの業績予想、業界環境、マーケット環境などを勘案し、妥当性を検証しております。


≪「アナリスト・インプレッション」ご利用に関するお願い≫

最後に、アナリスト・インプレッションの利用方法についてのお願いです。インプレッションは最終投資家の方が投資判断の参考にすることを一定の目的にはしておりますが、それだけが独り歩きをしてしまうことは弊社の意図するものではありません。
全ての弊社アナリストレポートに目を通すことが困難である投資家様や証券営業員の皆様に、お読みいただくレポートを選択する際の一つの参考ツールにしていただくことを第一義としております。
過去のレポート発行時に当該アナリストがどのようなインプレッションを付けていたかについても併記致しますので、そちらもご参考になさってください。
証券会社様等の営業員の皆様におかれましては、最終投資家の方にアナリスト・インプレッションならびにアナリスト・インプレッションの変更に基づくアナリストレポートの紹介のお話をされないよう御願いを致します。

なお、決まり文句で恐縮ですが、アナリスト・インプレッションをご参考にされた結果による、投資家の投資行動の一切について弊社ならびに弊社担当アナリストは一切の責任を負いません。


株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
代表取締役 藤根 靖晃




[11.02.更新]
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