帝人（3401）
昨年来、株価上昇を続けているが、もう一段の上昇余地を期待する。12/3期は、3つのポジティブ要因が考えられる。高機能繊維は、炭素繊維の黒字化、のれん償却の解消、アラミド繊維の好調が持続している。ポリエステル繊維は事業構造改革の完了により増益が見込まれる。TMX-67（通風・高尿酸血症治療薬）は4月より国内販売開始予定で今後数年に亙り業績拡大余地が見込まれる。
ROE 9.17％、PBR 1.37倍、来期予想PER 13.0倍、来期予想EPS成長率11％。
〔3月1日　担当：高橋俊郎、Analyst Impression　1 → 1〕

アインファーマシーズ（9627）
M&Aにより調剤薬局事業会社6社を取得し、11/4期の店舗増設目標をほぼ達成。ジェネリック医薬品への注力等により、営業利益率も改善傾向にある。株価は2年連続で実施した公募増資を嫌って10年夏から停滞してきたが、調達資金活用の具体化による見直しが生じると考える。ROE 12.94％、PBR 1.69倍、来期予想PER 10.6倍、来期予想EPS成長率16％。
〔3月4日　担当：森田青平、Analyst Impression　1 → 1〕

エイベックス・グループ・ホールディングス（7860）
映像配信事業「BeeTV」の会員数が増加しており、単月では黒字化を達成した。12/3期は通年での黒字化が見込まれる。11/3期では10億円程度の営業赤字が予想されるが、12/3期には10億円以上の増益要因になると考えられる。音楽事業はヒットの有無に左右されるものの、11/3期3Q累計（4-12月）営業利益は、大ヒット作品が存在しないにも関わらず、前年同期比10億円増加していることは評価できる。
ROE 17.81％、PBR 1.59倍、来期予想PER 8.0倍、来期予想EPS成長率11％。
〔3月3日　担当：岡敬、Analyst Impression　2+ → 2+〕

※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。