●フロイント産業(6312)【 2-→ 2+】
「悪材料織り込みで出直り期待」
18/2期は、4Qで挽回があったものの、売上・利益ともに計画を下回った。18年2月末の機械部門の受注残高は、前年の8,561百万円から5,822百万円へと32%減少。受注残等から考慮すると19/2期の会社計画は楽観的に見えるが、次のようなポジティブ要因も存在する。1)国内医薬向けは引き続き環境は厳しいものの、顧客によっては強気の設備投資計画を推進している、2)サプリメント向け設備案件が幾つか浮上している、3)リチウムイオン電池向け機器の設備能力増強(約1.7倍)を賄うくらいの需要は見込める、4)前年度不振だった米ベクターの回復が
期待できる。
予想ROE:9.8% PBR:1.3倍、来期予想PER:12.5倍、来期予想EPS成長率:0%
株価(4/13終値):938円 Fモデルによる理論株価:1353円(4月9日by藤根靖晃)
●マルカキカイ(7594)【 2+→ 2+】
「スタートの1Qは柱の産業機械好調により大幅増益、18/11期は順調に発進」
18/11期1Q(12-2月)決算は柱の産業機械好調により大幅増収大幅増益となった。建設機械低迷から前年同期が悪かったとはいえ、上期(12-5月)営業利益計画の55%を遂行し18/11期は順調にスタートしたと言える。国内外景気や設備投資回復に新規事業(マレーシア自動車部品販売やタイでの食品機械販売など)伸長が相俟って17/11期前半を底に業績は回復局面にある。18/11期、19/11期と増益、増配基調との見方に変化はない。
予想ROE:7.5% PBR:1.0倍、来期予想PER:11.0倍、来期予想EPS成長率:14%
株価(4/13終値):2,106円 Fモデルによる理論株価:3383円(4月11日by高田悟)
●メック(4971)【 新規→ 2+】
「成長分野を捉えたビジネスであり今後の成長期待大」
世界トップ水準の研究開発型表面処理薬品メーカー。同社の薬品は「界面創造」と謳っているとおり、 “表面を粗化し樹脂との密着性向上”や”微細配線の形成”に使われている。そして、半導体パッケージやディスプレイ用COF向け薬品ではトップシェア(インテル製CPUは100%)を誇っている。今後とも高シェアを維持し、かつ新たな分野へ進出するため研究開発に力を入れており、売上高研究開発費比率約10%を維持している。
予想ROE:12.8% PBR:2.4倍、来期予想PER:16.2倍、来期予想EPS成長率:12%
株価(4/13終値):1,794円 Fモデルによる理論株価:1597円(4月12日by山方秀之)