ニコン (7731)
映像カンパニーの事業説明会を開催した。市場環境自体は厳しさを増し、カメラ業界は優勝劣敗がより明確となろう。同社は、デジタルカメラ市場において各カテゴリーでシェアを伸ばし収益性を確保している。今期は投資低迷で苦戦する精機事業も、来期は液晶露光装置を中心に回復してくる公算が高く、来期からは映像・精機の両輪で稼ぐ体制復活が期待される。今後の株価も精機の回復を織り込む形で上昇基調を辿るとTIWでは予想する。
ROE 12.95%、PBR 2.13倍、来期予想PER 12.7倍、来期予想EPS成長率21%
〔12月25日、担当:服部 隆生、Analyst Impression 2+→2+〕
オートバックスセブン (9832)
11月におけるスタッドレスタイヤ及びホイール売上の伸びは、エコカー補助金によって増加した新車台数が背景にあると考えられる。この新車台数増加は、関東や関西の都市部が降雪期に入ったときの、利益率が高いタイヤチェーンや冬季用ケミカル製品の販売拡大をもたらす可能性が高いと推測される。バリュエーション面から株価に割高感があるわけではないとTIWでは評価している。増加した新車販売によってもたらされる冬期向け商品の販売拡大の継続が確認されることで株価パフォーマンスが市場平均を超える可能性があると、TIWでは予想する。
ROE 4.86%、PBR 0.77倍、来期予想PER 13.6倍、来期予想EPS成長率8%
〔12月25日、担当:糸井 正和、Analyst Impression - →2+〕
コニシ (4956)
カバレッジ開始。接着剤、シーリング材の最大手。現在の中期経営計画では、15/3期売上高1,300億円、経常利益65億円、経常利益率5%、ROE8%を計画。その中で海外伸長も目指していたが、震災後の外部環境の変化から経営資源を国内に集中している。国内では住宅の新築戸建ての回復傾向・リフォーム増に加えて、トンネルや橋梁、港湾などの補修工事増が当面続く見通しである。バリエーション面には特段割高感はなく、
市場平均を上回る株価推移が見込めると予想する。
ROE 7.91%、PBR 0.75倍、来期予想PER 8.2倍、来期予想EPS成長率10%
〔12月26日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression - →2+〕