クラレ(3405)
12/3期も営業最高益更新が見込め、中期的な業績拡大確度も高いとTIWでは考える。株価の下値不安は少なく、市場平均を上回る株価推移は可能と考える。足元では、主力製品の光学用ポバール(PVA)フィルムは12/3期3Q(10-12月)比ほぼ横ばい圏での推移と推測する。しかし、欧州の低迷を考慮し12/3期TIW予想を若干引き下げ、13/3期以降もPVAフィルムの主用途である液晶テレビの伸長率を2?3%程度と下方に見直したことを主因に引き下げた。
ROE 8.80%、PBR 1.18倍、来期予想PER 12.5倍、来期予想EPS成長率5%。
〔3月26日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
東海理化(6995)
新興国での生産力強化、フォード向け拡販、などが今後の成長ポテンシャルとして期待できる。筋肉質への体質転換、現地調達拡大推進、主要製品での高シェアなどを踏まえると中期的成長余地は高いと考える。13/3期は、トヨタが意欲的な販売計画を示しており、国内外でのトヨタ向け出荷増、工場生産性の向上などの寄与が見込める。操業上昇局面での高い限界利益率を享受し大幅増益の達成が可能だろう。
ROE 4.47%、PBR 0.84倍、来期予想PER 8.9倍、来期予想EPS成長率2倍
〔3月30日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2→ 2+ 〕
カルソニックカンセイ(7248)
自動車部品セクターは全般に業績を落とす中で自然災害からの回復が早く、12/3期は増益での着地が見込める。続く13/3期も増益基調継続が予想されるなどの好材料は株価に織り込んだと考える。しかし、体質強化が進む中、主要取引先日産自動車(7201)が中期経営計画で中期的に大幅な台数増を睨んでいることが同社に追い風との見方に変化はなく、引き続き上値を試す株価展開をTIWは予想する。
ROE 17.38%、PBR 1.28倍、来期予想PER 8.2倍、来期予想EPS成長率-20%
〔3月30日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1→ 2+ 〕