KYB(7242)
会社側は12/3期計画を下方修正した。3Q(10-12月)は主力四輪車用SA(ショックアブソーバ)販売がタイ洪水影響や欧州補修用の在庫調整などにより失速したことによる。業績は12/3期下期に一旦悪化するが、主要日系完成車メーカーの生産挽回、中国建機市場の底打ちなどにより再び拡大局面入りが見込まれ。 13/3期TIW予想PER5.5倍など株価指標面が割安である。加えて、取引先の新興国展開強化とともに四輪車用SA、建機向け油圧機器など主力の成長余地は高いとみるため強気の見方を継続する。
ROE 10.74%、PBR 1.08倍、来期予想PER 5.5倍、来期予想EPS成長率74%。
〔3月1日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1 → 1 〕
ニッパツ(5991)
12/3期は減益も会社計画を若干上回るだろう。13/3期は主力事業揃って堅調が見込め大幅増益が予想される。懸架ばねは日系取引先の挽回生産による出荷増、シートは主要取引先好調と新規開拓を伴っての海外新工場の立ち上がり、為替と需要・価格変動により業績変動が激しい精密部品はHDD関連で需要回復と競合に先行する次世代サスペンションDSA(従来型より高精度の位置決めが可能)普及本格化、などが想定される。13/3期以降はシートの海外展開加速と精密部品での高付加価値化により新たな成長局面入りするとみられる。
ROE 9.31%、PBR 1.37倍、来期予想PER 9.0倍、来期予想EPS成長率50%。
〔3月2日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1 → 1 〕
ユナイテッドアローズ(7606)
12/3期3Q累計(4-12月)の業績は、売上高が758億円(前年同期比+11%)の増収、営業利益が102億円(同+31%)の大幅増益。新規出店に合わせたクロスメディアプロモーションの効果やネット通販が増加し売上が伸長した。4Q(1-3月)に入り、売上が伸び悩んでいるため会社売上計画に対して、若干の未達となることが懸念される。来期以降は継続する広告宣伝による一般消費者層への浸透で、売上の継続拡大が期待できよう。差別化を旨とするセレクトショップという業態の性格から、出店ペースは一定以下に抑えることが重要であり、それが成長の制限要因ともなりうる。しかし、中期的な視野からは、継続的な安定成長への期待が持てる。
ROE 28.93%、PBR 2.57倍、来期予想PER 8.4倍、来期予想EPS成長率6%。
〔3月2日、担当:糸井 正和、Analyst Impression - → 2+ 〕