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今週の注目レポート

東プレ(5975) 浜松ホトニクス(6965) 住友ゴム工業(5110)

2011年12月09日

東プレ(5975)
日系取引先ニーズを踏まえての成長地域への投資を加速し始めた。海外は従来北米のみであったが、米国追加投資に加え、10月に中国第二工場、11月にメキシコ進出を決定。健全な財務が支える。足下の業績堅調に加え、(1)車体軽量化、安全化ニーズが追い風、(2)国内冷凍車関連は復興需要が期待できる、などから来期以降も安定的にトップラインの拡大が見込めよう。11年9月末実績PBRで0.61倍の株価は割安と考える。上期は大震災、円高下で前年並みの売上を確保。12/3期上期(4-9月)は売上高407億円(前年同期比1%減)、営業利益45億円(同56%増)で着地。大震災により冷凍車受注は需要期に大幅に減少。しかし、プレスの後半の回復でカバーし前年同期並みの売上を維持。上期計画過達、後半の見通し改善から会社通期計画は売上高30億円、営業利益10億円の上方修正。会社新予想はTIW従来予想の売上高850億円、営業利益87億円を上回る。妥当と考えTIW予想は会社並みへ引き上げる。
ROE7.83%、PBR 0.61倍、来期予想PER 9.3倍、来期予想EPS成長率 -20%。
〔12月5日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

浜松ホトニクス(6965)
高い製品競争力を背景として医用機器向けを中心に成長の持続する見通しに加え、高エネルギー物理実験など中期的に収益拡大を後押しする支援材料もある。株価に指標面で割安感は見られないが、景気動向との連動性が相対的に小さく、今後継続的に過去最高益を更新できる公算が高いため、更なる上昇余地があるとTIWでは見ている。
利益率はリーマン危機前の水準を上回る。11/9期は前期比12%増収、39%営業増益。円高の厳しい環境下で2桁増収増益過去最高の売上・利益を記録。医用機器向けが引続き伸張した他、産業機器向けの回復継続が収益増を牽引した。営業利益率はリーマンショック前の水準を上回る21.4%まで上昇。
12/9期業績は前期比6%増収、2%営業増益の会社計画。売上は産業機器向けで計画に届かない可能性はあるが、利益面はやや慎重な印象。TIWでも保守的に利益予想を会社並みとした。同社は医療機器の中でも性能を左右する重要な部品を供給しており、先進国のみならず新興国でも生活水準の向上に伴い医療ニーズの高まりが期待でき、同社製品への需要は今後も中期的に拡大することが予想される。産業機器向けは12/9期も回復基調が見込まれるが、想定以上に減速する可能性もあり、今後の動向には注意が必要。
ROE10.23%、PBR 1.70倍、来期予想PER 14.5倍、来期予想EPS成長率 5%。
〔12月6日、担当:服部 隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

住友ゴム工業(5110)
株価は年初来高値から一割強下落し上値が重い印象。超円高、欧米景気後退懸念が主要因。しかし、12/12期は増益が見込め、セクター内での相対的な収益力の高さ、成長市場での生産能力拡充、12/12期TIW予想PER8.5倍、などから足下の株価には割安感がある。会社側は、良好な計画遂行にもかかわらず、タイ洪水影響や欧米景気への懸念から、8月に上方修正した11/12期計画を据え置いている。TIWでは、今秋に入っての原材料価格低下などから11/12期は会社利益計画を上回る着地を見込む。続く12/12期は多少需要鈍化があっても、期初から原材料価格低下と値上げ浸透効果が大きく、前期に進んだ円高によるマイナスを吸収、増益を見込む。
ROE 10.39%、PBR 1.33倍、来期予想PER 8.5倍、来期予想EPS成長率 32%
〔12月9日、担当:高田 悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

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