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今週の注目レポート

角川グループホールディングス(9477) 日信工業(7230) ディー・エヌ・エー(2432)

2011年11月04日

角川グループホールディングス(9477)
12/3期2Q累計(4-9月)売上高は前年同期比1.5%増の679億円(会社予想680億円)、営業利益は同38.8%増の34億円(同40億円)となった。ゲームソフトの発売時期の期ずれにより会社計画を下回ったが、角川原作作品を映画・TVドラマ・TVアニメ・ゲームソフト等に展開するメディアミックス戦略が重版の増加、返品率の低下、書店の棚確保に役立っている。2Qを牽引した書籍関連ではヒット商品が続いたが、更なる拡大のため、コミックス、ライトノベルに強みを持つ株式会社メディアファクトリー発行済株式数の100%取得を発表(10月12日)。シナジー効果が期待出来る。
下期のTVアニメは15作品(前下期は10作品)と拡大を予定。株価は12/3期TIW予想PER等指標面から割安感も感じられる。
ROE8.68%、PBR 0.82倍、来期予想PER 8.8倍、来期予想EPS成長率 3%。
〔10月31日、担当:岡敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

日信工業(7230)
会社計画では、タイ洪水影響を勘案しても12/3期下期に営業利益率8.4%を見込んでいる、北米が2Q(7-9月)に久しぶりに黒字化した、などがポジティブである。会社想定以上に洪水影響拡大のリスクは残るが、アジア二輪の堅調さ、メカトロ製品伸長、などが支え、13/3期以降増益基調が続くとのTIWの見方に変化はない。二輪部品比重が高くサプライヤーの中での相対的業績の安定感などを踏まえると、13/3期TIW予想PER10.0倍、PBR1倍割れの株価には割安感があろう。
上期は、大震災に伴うホンダ(7267)の国内、北米での四輪生産減、円高を、アジア、ブラジルの二輪向け好調によりカバーし、約5割の減益に止めた。12/3期上期:売上高723億円(前年同期比13%減)、営業利益34億円(同53%減)。会社計画に対し営業利益は約3億円未達となったが、一過性の過年度損益修正7億円に因る。通期計画は売上高を10億上方修正、営業利益は据え置く。下期は四輪生産挽回により大幅営業増益を想定。為替前提は1米ドル80円→76.55円とした。また、タイ洪水による同社タイ工場への直接的被害は現状ない。洪水がなければ下期予想は従来から大きく上向いていたと言える。従来会社計画過達を見込んでいたTIW予想は水害を踏まえ同社計画並みに修正。
ROE5.03%、PBR 0.88倍、来期予想PER 10.0倍、来期予想EPS成長率 65%。
〔11月1日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


ディー・エヌ・エー(2432)
株式市場が楽観視していたために決算発表を受けて株価は急落したと見られるが、指標面から見て過度な反応と考える。今後本格化する海外展開による収益拡大を睨み、株価は持ち直すと予想する。12/3期2Q(7-9月)の業績は前四半期に比べ売上高は同水準、各利益は減益という結果になった。SNS上で展開されるゲーム関連の売上が伸び悩み始めており、海外からの収益寄与で補えず12/3期3Q(10-12月)も営業減益となる見通しだ。なお、ゲーム関連売上は我々の見通しよりはやや早かったとはいえ、伸び悩むこと自体は想定通りでネガティブ・サプライズと言うほどではない。
ROE33.74%、PBR 4.5倍、来期予想PER 10.1倍、来期予想EPS成長率 11%。
〔11月2日、担当:鈴木崇生、Analyst Impression 1 → 1 〕

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