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今週の注目レポート

ブリヂストン(5108) JSR(4185) ヤフー(4689)

2011年10月28日

ブリヂストン(5108)
10月21日発表の中期経営計画(以下中計)は、アグレッシブながら達成に期待を持たせる内容。株価指標に割高感はなく、同社目標以下の営業利益を見込み算出の12/12期TIW予想PER9.7倍。新興国車両保有増や特殊(大型・超大型など)タイヤ市場拡大などを追い風に、同社は中期的な収益拡大が図れるポジションにあるとみられ、TIWは強気の見方を継続。中計2011(2012?2016年の5年間)では、最初の12年は、ROA目標は、今上期ピーク時の天然ゴム価格を前提にしながらも、従来通りの6%を維持。目標確保への強い姿勢を示すポジティブな内容である。13年以降は年平均5%超の売上成長により最終年の営業利益率目標を10%とする。技術で差別化した製品を売上の牽引役とし、戦略商品拡販、顧客へのソリューション提供、新興国でのシェア拡大などを掲げる。「土俵を変える」取り組みの踏襲、サプライチェーンの縦への広がりとグローバルな横への展開を最大活用、「更に上」を目指す。北米では収益性の高い戦略商品拡販を目指し投資を拡大、14年上期操業を目指し、建設・鉱山車両用大型・超大型タイヤの国外初の生産拠点建設を決定。中計期間に、年平均2,500億円規模の設備投資を計画する。
ROE9.31%、PBR 1.13倍、来期予想PER 9.7倍、来期予想EPS成長率 24%。
〔10月25日、担当:高田 悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

JSR(4185)
12/3期上期は売上高1,703億円(前年同期比横ばい)、営業利益194億円(同3%減)。多角化は営業利益84億円(同30%減)と半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)市場の停滞影響を受けたが、高付加価値品エラストマー(合成ゴム)は同103億円(同62%増)と、世界的に需要旺盛なタイヤ需要に沿って伸長、13/3期も引き続き拡大すると見られ、更に、特に伸長しているS-SBR(溶液重合ポリスチレンブタジエンゴム)の増設分の業績貢献も予測される。12/3期上期業績は底堅く推移しており株価の下値リスクは少なく、13/3期以降も高い伸長が予想される。13/3期TIW予想PER11倍台からは株価の更なる上昇余地も考えられる。会社側は円の高止まり、タイ洪水被害、などを考慮し、今期通期計画を据え置いた。TIW予想も今期は据え置くが、13/3期は、多角化の製品MIX改善、S-SBRの伸長を予想し引き上げた。
ROE9.9%、PBR 1.30倍、来期予想PER 11.6倍、来期予想EPS成長率 7%。
〔10月25日、担当:高橋 俊郎、Analyst Impression 2 → 2+ 〕

ヤフー(4689)
12/3期2Q累計(4-9月)売上高は前年同期比2.8%増の1,456億円、営業利益は同4.4%増の793億円となった。広告主の自粛が一段落し、12/3期2Q(7-9月)は3.7%増収、5.5%営業増益と回復基調にある。1Qは減少していたリスティング広告(検索したキーワードと連動した広告)が2Qはプラスに転じ、7月以降はディスプレイ広告も回復した。「Yahoo!リクナビ」「Yahoo!不動産」などの情報掲載サービスの売上が増加した。ローソン(2651)、ジェーシービー等の実店舗を持つ大手パートナーとの連携、地域生活圏情報サービスへの展開も進めている。消費者の購買行動において、オンラインの情報がオフラインの購買活動に与える影響が拡大中。12/3期TIW予想PER等指標面から株価は割安感も感じられる。
ROE21.27%、PBR 3.50倍、来期予想PER 13.8倍、来期予想EPS成長率 6%。
〔10月24日、担当:岡 敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

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