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今週の注目レポート

電通(4324) ドワンゴ(3715) ブリヂストン(5108)

2011年10月14日

電通(4324)
同社株の上昇と株式市場の低迷により、TIW予想PERでみた株価水準は株式市場と比べ高いバリュエーションが付与されている。過年度の株価推移から見て、割安感はやや薄れた状況にあるが、業績面では回復傾向が続く。4月から9月までの月次広告売上高累計金額は約6,486億円で、同社が公表している単体の上期売上高計画6,385億円を約100億円上回った。9月の月次売上高は前年同月比12.6%増と回復傾向にあり、下期の広告売上高の見通しに関しては、当面は回復傾向が続くと見られる。10月の番組改編に伴うテレビのタイム広告は消化が順調に進んでおり、顧客の出稿意欲は堅持されていると予測される。広告売上高を中心に見直し、TIW業績予想を修正した。
ROE 6.18%、PBR 1.30倍、来期予想PER 17.8倍、来期予想EPS成長率 13%。
〔10月12日、担当:鈴木崇生、Analyst Impression 1 → 2+ 〕

ドワンゴ(3715)
11/9期の業績は利益面が会社計画を上回ると予想される。増収増益要因である、ニコニコ動画の有料会員の増加拡大の施策として、イベント施設「ニコファーレ」を開始。更なる有料会員の増加と、著作権使用料の減少が先行費用負担を相殺する公算が高い。株価水準は想定されるレンジ下限付近に位置している。12/9期も増収増益は可能であり、短期的な株価の下落リスクは低いと考える。ニコニコ動画のARPU(一会員当り月間平均収入)拡大策如何によって株価は上値を追う展開になると予想される。足元は微増に止まる無料会員の動向が注視される。
ROE 10.20%、PBR 1.46倍、来期予想PER 15.7倍、来期予想EPS成長率 6%。
〔10月13日、担当:鈴木崇生、Analyst Impression 1 → 1 〕

ブリヂストン(5108)
円高は厳しいが、11/12期業績は、利益計画は過達になる見込みである。完成車メーカーの生産挽回による高稼働が続き、値上げの浸透、原材料価格の反落による売価と調達価格とのスプレッド改善等を享受できる局面にある。更に、強みを持つアジア地域での車両保有増、新興国経済拡大に伴う特殊(大型・超大型など)タイヤ市場の拡大、などを追い風に、波はあっても同社が中期的な成長を図れるポジションにあるとの見方に変化はない。なお、タイ国内の同社工場への洪水の直接被害はなく足元の稼働は正常とのこと。12/12期TIW予想PER9.7倍など指標面も割安であり従来どおり強気の見方を継続する。
ROE 9.31%、PBR 1.13倍、来期予想PER 9.7倍、来期予想EPS成長率 24%。
〔10月13日、担当:高田悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

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