フコク(5185)
12/3期1Q決算は、前年同期比4%増収、営業利益は同40%減と大幅減益になった。海外子会社の受注堅調で単体の落ち込みを補い増収となったものの、単体の操業悪化と人件費のこれまでの抑制の反動増などで大幅減益に。2Qより単体は回復が早まり、下期には国内外ともに日系自動車メーカーの生産回復が寄与する。日系自動車メーカーの生産見通しが改善していることや足下の受注に悪化の兆しが無いことからTIWでは会社計画を上回る着地を予想。6月末の実績PBR0.55倍には割安感がある。
ROE 10.37%、PBR 0.55倍、来期予想PER 4.3倍、来期予想EPS成長率 17%。
〔9月14日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
浜松ホトニクス(6965)
11/9期3Q決算は、前年同期比15%増収、営業利益は同54%増益。電子管事業、光半導体事業が医用機器や産業機器向けで順調に伸長。通期業績も会社計画値以上の確保(売上高1,030億円、営業利益215億円)というTIWの見方は変らない。12/9期も増収増益は可能と見る。医用機器向けや学術研究向けの拡大が見込まれ、増収率は小幅に留まるが、高採算品の拡販によって利益率向上が期待される。中長期的に高い収益成長が続くことを鑑みれば株価の上昇余地はある。
ROE 10.10%、PBR 1.84倍、来期予想PER 16.1倍、来期予想EPS成長率 9%。
〔9月14日、担当:服部隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
扶桑化学工業(4368)
12/3期1Q決算は、前年同期比3%増収、同12%営業増益。半導体市場の材料全般の動きは、大震災後に在庫確保の為に4月に大きく伸びたが、その後軟調となり、6月をボトムとして7月に回復、8月は横這いで推移している模様。半導体市場の先行き懸念が意識されやすい状況となっているが、クリスマス商戦に向けて回復を予想する。13/3期以降は、金属ケイ素の内製化により半導体微細化に対応しやすくなること、京都工場は少なくとも3年間は増設なしに需要増に対応可能であり稼働率向上によって利益率が高まると考える。主力製品の超高純度コロイダルシリカは新規設備投資の必要が無く、穏やかな半導体成長でも業績拡大の余地は大きい。予想ROE15%に対するPBR、PER水準には割安感が強い。
ROE 15.06%、PBR 0.72倍、来期予想PER 4.8倍、来期予想EPS成長率 ▲9%。
〔9月15日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕