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今週の注目レポート

角川グループホールディングス(9477) ケーヒン(7251) バンダイナムコホールディングス(7832)

2011年08月05日

角川グループホールディングス(9477)
12/3期1Q決算は、前年同期比9.8%増収、営業利益は3.5倍となった。粗利益率の高い重版の増加や返品率の低下が利益を押し上げた。4月にTVアニメ化した作品が好評で書籍の販売に貢献している。7月から新たに9本のテレビアニメがスタートした。メディアミックス戦略が、重版の増加、返品率の低下、書店の棚確保に貢献している。会社側は12/3期2Q累計業績の見通しを売上高で30億円、営業利益で14億円引き上げたが、通期会社予想は据え置かれた。今後の上方修正余地が高く、株価は指標面から割安感が強い。
ROE 8.68%、PBR 0.94倍、来期予想PER 10.2倍、来期予想EPS成長率 3%。
〔8月1日、担当:岡敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

ケーヒン(7251)
12/3期1Q決算は、前年同期比92%の営業減益となり、最終損益は5億円の赤字となった。大震災の影響により主に日本と米州において四輪車製品が大幅減産となったこと、円高と研究開発費増などが背景。2Qは1Q比で増収を見込むが、開発費や償却費の増加に加えて円高で利益は伸びず最終段階では引き続き赤字の見通し。ホンダ(7267)の四輪生産回復を見込み、12/3期通期の会社計画が営業利益で71億円上方修正された。下期の営業利益率は8.7%の会社予想となり早期に高利益水準への回復を見込んだことはポジティブ。新興国二輪車部品や四輪電子制御製品などを軸に中期的な成長余地が高いという見解は不変である。株価指標には割安感が強く、引き続き強気の見方をとる。
ROE 5.85%、PBR 1.09倍、来期予想PER 8.8倍、来期予想EPS成長率 100%。
〔8月2日、担当:高田悟、Analyst Impression 1 → 1 〕

バンダイナムコホールディングス(7832)
12/3期1Q決算は、前年同期比7.7%増収、営業利益は2.1倍。トイホビー事業は国内において「仮面ライダーオーズ」「海賊戦隊ゴーカイジャー」が、海外においては「パワーレンジャー・サムライ」等が人気となり、同部門は前年同期比43億円の増収、同9億円の営業増益。コンテンツ事業、AM施設事業も好調。
12/3期2Q累計営業利益を会社側は増額したが保守的印象が強い。同社業績は10/3期を底に回復基調に入っており、過去の収益力から見てまだ利益水準は低く、改善余地は大きい。中期利益成長余力からみて株価は評価不足と見る。
ROE 4.17%、PBR 1.07倍、来期予想PER 18.6倍、来期予想EPS成長率 33%。
〔8月3日、担当:岡敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


 

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