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今週の注目レポート

中外製薬(4519) ヤフー(4689) 日野自動車(7205)

2011年07月29日

中外製薬(4519)
11/12期2Q累計(1−6月)は前期比0.2%減収、27.7%の営業増益であった。営業増益の主要因はコストが低い肝臓がん治療剤導出金などその他の営業収益が増えたことと、営業費の削減による。11/12期通期は若干下方修正となるが、劣勢であった腎領域において11年7月に腎性貧血治療剤ミルセラを発売したことなどからプラスに転ずると予想される。主要3領域(癌、骨・関節・腎)は高齢化に伴い中期的に伸びる領域であること、同業他社に比べて特許切れの影響が少ない、海外
はロシュに導出したアクテムラが好調であり、上昇余地を残していると考える。
ROE 8.10%、PBR 1.68倍、来期予想PER 19.3倍、来期予想EPS成長率 5%。
〔7月25日、担当:森田青平、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

ヤフー(4689)
12/3期1Qは、前年同期比1.9%増収、3.3%営業増益。大震災の影響が残るものの、リスティング広告を中心に拡大し、増収増益を維持した。1QのYahoo!JAPAN月間総ページビュー数は前年同期比8.5%増加。
中でもモバイルフォンの月間総ページビュー数は29.6%増加している。基盤となるユーザーの利用は着実に増えている。下期には広告出稿が正常化に戻ると予想されよう。こうした点は十分に株価には織り込まれていないと考える。
ROE 21.27%、PBR 4.32倍、来期予想PER 15.9倍、来期予想EPS成長率 8%。
〔7月25日、担当:岡敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

日野自動車(7205)
12/3期1Qは、前年同期比21%減収、47%営業減益、48億円の最終赤字であった。大震災による供給不足で国内、アジア中心に出荷が落ち、受託車生産低迷も重なったことに加えて、鋼材価格上昇や円高もマイナスに働いた。一方で、2Q(7-9月)は前年同期比5%増収、18億円の最終黒字を見込む。国内外での需要堅調に加えて6月よりフル稼働へ生産が回復し供給面の問題が無くなったことが背景。TIWでは株価は年初来高値を更新してゆく展開を予想している。理由は、12/3期
は会社予想を上回る大幅営業増益が期待できること、アジアや国内の復興需要を捉えて中期的に成長が見込めること、来期(13/3期)PERで9.6倍と割安感があること。

ROE 6.89%、PBR 1.51倍、来期予想PER 9.6倍、来期予想EPS成長率 107%。
〔7月27日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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