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今週の注目レポート

住友ベークライト(4203) リケン(6462) トヨタ自動車(7203)

2011年07月15日

住友ベークライト(4203)
半導体封止材でトップシェアを誇る。封止材市場は、半導体の小型化などの影響から市場の伸びよりもやや下回るものの連動した伸長が見込まれる。現在の注目製品は半導体基板材料「LαZ」である。スマートフォンを中心に採用が拡大しており、推定売上高20億円(11/3期)は向こう2年程度で100億円まで拡大すると予想する。中期的にも「LαZ」の他、ガラス代替用樹脂基板「透明低α基板」などスマートフォン関連素材が利益貢献すると思われ、TIW予想をベースにした予想PER12/3期16倍台、13/3期11倍台の株価には上昇余地があると考える。
ROE 6.46%、PBR 1.08倍、来期予想PER 11.3倍、来期予想EPS成長率 42%。
〔7月13日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 新規カバー → 2+ 〕

リケン(6462)
7月8日に公表を見送っていた12/3期会社計画が発表された。前期比で売上高横這い、営業利益5%減益を会社側は計画。上期は前年同期比28%の営業減益を見込むものの、下期は同18%の増益を想定する。上期の落ち込みが比較的小さいのは、非日系向け輸出が下支えとなる模様。TIWでは12/3期は会社計画と同水準を予想する。自動車セクターの中では比較的に大震災の影響が小さい。下期に営業利益率8%台への回復が見込まれる。PBRは1.0倍割れしており割安感が強い。
ROE 8.47%、PBR 0.81倍、来期予想PER 6.7倍、来期予想EPS成長率 33%。
〔7月14日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

トヨタ自動車(7203)
7月13日に同社は子会社であるトヨタ車体(7221)と関東自動車工業(7223)の完全子会社化を発表。生産受委託に止まっていた関係からグループ一体を深め、経営効率化に取り組む。また、「中部」、「九州」に次ぎ、「東北」をコンパクト車の開発、生産拠点とする。国内3極体制を構築し、それぞれの役割を強化する方針である。円高の持続、新興国や低価格車への需要のシフト、韓国勢の台頭といった環境下で国内生産の効率化が課題であった。13/3期は営業利益1兆円が視野に入った。株価の上昇余地は十分有ると考える。
ROE 3.96%、PBR 1.01倍、来期予想PER 11.8倍、
来期予想EPS成長率 111%。
〔7月15日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出
しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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