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今週の注目レポート

リンテック(7966) 日本光電(6849) 日本化薬(4272)

2011年07月08日

リンテック(7966)
12/3期は、国内自動車生産の前倒し、液晶用偏光フィルム粘着加工の数量効果が見込まれ、営業利益215億円を期待する(会社予想は200億円)。1Q(4-6月)は落ち込むものの、2Q(7-9月)から回復傾向が表れると考えている。新興国向け販売は引き続き堅調に推移する他、住友化学(4005)の台湾での偏光フィルムラインの増設の恩恵を受ける。中長期的にも粘着製品や自動車用ねじの代替や液晶関連の市場拡大が寄与すると考えられ、株価に割安感がある。ROE 9.82%、PBR 1.30倍、来期予想PER 11.6倍、来期予想EPS成長率 5%。
〔7月4日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 新規カバー → 2+ 〕

日本光電(6849)
4月以降、足元の業績は国内外ともに概ね会社計画で推移している模様である。国内は政府の予算執行のタイミングにより四半期単位での強弱が見込まれるものの通期では会社計画線に収斂するものと予想する。新製品の認可が遅れていた中国では承認作業が進捗しつつある模様で売上計上が期待できる。震災の影響で12/3期の増益ペースは鈍化するものの、同社が中期計画として掲げている数値目標(13/3期売上高1,300億円、営業利益130億円)の概ね線上にあると言える。株価は年初来高値圏にあるが、1)国内の大学・官公立病院向けは救急医療・周産期医療体制整備から当面は堅調に推移すると予想されること、2)消耗品を含めた自社製品の販売伸長が見込まれること、3)中期的には中国をはじめとした海外成長が期待できること、から上昇余地が残っていると考える。
ROE 10.52%、PBR 1.45倍、来期予想PER 11.3倍、来期予想EPS成長率 13%。
〔7月5日、担当:服部隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

日本化薬(4272)
向こう数年にわたり最高益更新は可能と考えられ、株価には割安感がある。12/5期は売上高、営業利益ともに10%成長を予想する。子会社ポラテクノの車載用およびメガネ向け偏光フィルム、が好調であり12/5期も2桁増益が見込まれる。海外展開強化中のセイフティシステムズ事業(エアバック用インフレーター、シートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータなど)の利益貢献も高まる。
ROE 9.61%、PBR 1.20倍、来期予想PER 11.0倍、来期予想EPS成長率 6%。
〔7月6日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 新規カバー → 2+ 〕


TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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