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今週の注目レポート

東ソー(4042) 住友電気工業(5802) ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)

2011年06月17日

東ソー(4042)
12/3期は減価償却費の減少と拡販効果によって前期比34%の営業増益が見込まれる。具体的には、バイオサイエンスの能力増強、ジルコニアや合成ゼオライトなど特色ある製品も堅調な伸びが見込まれる。MDI(ポリウレタン原料)も競合会社の工場トラブルによる需要増、塩化ビニル樹脂も復興需要が見込まれる。12/3期の業績拡大を考慮するとPBR1.13倍は割安であり、株価上昇が期待できる。
ROE 12.25%、PBR 1.13倍、来期予想PER 7.9倍、来期予想EPS成長率 4%。
〔6月13日、担当:高橋俊郎、Analyst Impression 2 → 2+ 〕

住友電気工業(5802)
同社の主要顧客業界である自動車業界が、生産台数を前倒しで回復させていることを受け、自動車関連製品が会社予想を上回って推移している模様である。自動車関連の主要製品の多くは海外生産であり、また、被災した生産設備も4月初めに復旧し、自家発電システムも設備した。電線大手の中では最も財務体質が良好(D/Eレシオ0.36倍、自己資本比率48.5%)であり、12/3期の上方修正期待も見込まれる点などを考慮すれば割安感が強い。
ROE 7.21%、PBR 0.95倍、来期予想PER 8.5倍、来期予想EPS成長率 45%。
〔6月13日、担当:溝上泰吏、Analyst Impression 2 → 2+ 〕

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)
12/3期は売上高2,900億円(前期比6%増)、営業利益180億円(同2%増)を会社側は見込んでいるが、TIWではそれを上回る着地を予想している(売上高9%増、営業利益11%増)。大震災による生産設備への影響は軽微であるが、会社側は完成車メーカーの減産による影響を見込んでいる。完成車メーカーの足元での急ピッチの生産回復やアジア地域での旺盛な需要を踏まえると会社予想は保守的と考える。車載用リチウムイオン電池事業は供給能力拡大に向けた設備投資を継続しており、12/3期は売上高250億円(11/3期は160億円)を計画。先行投資による赤字が続くが14/3期黒字化を目指す。株価下落によって指標面の割高感が薄れており、底堅い株価展開を期待する。リチウムイオン電池事業の黒字化時期が前倒しされれば大きく上伸するものと考える。
ROE 11.01%、PBR 1.95倍、来期予想PER 12.1倍、来期予想EPS成長率 35%。
〔6月13日、担当:高田悟、Analyst Impression 新規カバー → 2+ 〕


TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出
しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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