ニッパツ(5991)
11/3期は主要セグメント全てで大幅に収益が改善し、前期比74%増の営業増益を達成。12/3期は、会社側は業績予想開示を見送ったが、大震災の影響は軽微で生産活動への支障は無い。足元の自動車向けの工場稼働率は5割程度と見られ不透明感は強いが、HDDサスペンションは前期を上回る好調が期待される。完成車メーカーの生産回復見通しが改善していることもあり、大幅減益は避けられるものと考えられる。中期的に海外でのシート事業強化と、次世代HDDサスペンションの寄与を考慮すれば割安感は強い。
ROE 10.13%、PBR 1.28倍、来期予想PER 8.5倍、来期予想EPS成長率 37%。
〔5月30日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
堀場製作所(6856)
11/12期1Qは前年同期比9%増収、56%増益と好調。欧州をはじめとした自動車計測分野で採算性の高い案件が寄与した模様。主力の自動車計測分野は欧州・アジアの損益改善が大きく、国内は震災の影響から開発投資が先送りされる可能性が残るが、海外向けは順調に拡大する公算大。半導体分野も海外のLEDや太陽電池向けマスフロー・コントローラー(製造装置のガス流量制御に使用される)が回復しており、受注も復調。株価に上値余地があると考えられる。
ROE 9.28%、PBR 1.19倍、来期予想PER 10.9倍、来期予想EPS成長率 12%。
〔5月31日、担当:服部隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
タカラトミー(7867)
11/3期は前期に急増したトランスフォーマー関連商品の反動減やテレビゲーム卸の取扱量減少から売上高は11%減少したが、原価率改善や販管費削減から営業利益は横ばい圏を確保。12/3期は買収したRC2社の寄与から売上高25%増、営業利益13%増を見込む。RC2社の欧米販売網の活用とベビー向け商品群の国内・アジア展開が中期的に寄与する見通し。グローバル展開を強化し、15/3期に連結売上高2,500億円、営業利益226億円を目指す。
ROE 11.90%、PBR 1.49倍、来期予想PER 10.4倍、来期予想EPS成長率 10%。
〔6月2日、担当:岡敬、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出
しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。