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今週の注目レポート

田辺三菱製薬(4508) トヨタ自動車(7203) 大日本スクリーン製造(7735)

2011年05月27日

田辺三菱製薬(4508)
11/3期は前期比1.2%増収、24.6%営業増益となった。主力の生物学的製剤レミケードが好調を持続した他、ワクチンなどが伸張した。12/3期について会社側は前期比1.6%減収、17.7%の営業減益と慎重な見方であるが、薬価改定が無いこと、新製品が多品目上市予定であること、ロイヤルティ収入が拡大することから最終的には会社予想を上回ると予想する。子会社による薬事法違反や足利工場における品質管理の不備など経営管理上の問題が指摘されているが、業容は1)主力製品が堅調、2)新製品が多数発売される見込み、3)重点開発プロジェクトがスタートするなど中期展望が開けつつある。
ROE 5.53%、PBR 1.07倍、来期予想PER 18.2倍、来期予想EPS成長率 3%。
〔5月23日、担当:森田青平、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


トヨタ自動車(7203)
大震災で落ち込んだ工場稼働は通常の5割程度を底に回復時期を従来国内は7月、海外は8月としていたが今般、国内外ともに6月に前倒しした。足元の生産見通し改善から正常化時期も今後前倒しとなる可能性が高いと考えられる。業績は一旦落ちても、生産の本格回復とともに世界需要を取り込み、品質関連費用の低下も相俟ってV字回復の可能性があることを考えると、実績PBR1倍の株価水準には割安感がある。
ROE 3.00%、PBR 1.00倍、来期予想PER 11.6倍、来期予想EPS成長率 182%。
〔5月23日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


大日本スクリーン製造(7735)
11/3期は売上、営業利益ともに会社計画を上回って好調に着地。主力のSPE(半導体製造装置)受注高は4Qに再浮上した。12/3期は、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置は投資抑制の影響を受けるものの、SPEは市場シェア拡大の取り組みにより1割以上の増加、稼働率の向上から固定費増を吸収して利益率は上昇する、と考える。成長性は鈍化するものの指標面では、ROE、PERなど割安感が強い。
ROE 22.2%、PBR 1.83倍、来期予想PER 7.8倍、来期予想EPS成長率 −16%。
〔5月25日、担当:高辻成彦、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕


TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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