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今週の注目レポート

東芝(6502) スズキ(7269) サンデン(6444)

2011年05月20日

東芝(6502)
11/3期実績は売上高2%増(前期比)、営業利益92%増(同)。大震災の影響が営業利益で約200億円生じていたことを鑑みれば、
会社計画(2,500億円)は達成できていた。12/3期も会社側は震災のマイナス影響を700億円見込んでいるが、新興国需要や復興需要で吸収して、25%の営業増益が達成可能と考えている。半導体と社会インフラが増益の牽引役となるが、復興需要次第では会社計画を上回る可能性があると考える。中期的には原発に関する不透明感は残るが、短期的な影響は限定的で大きく売り込まれた分、株価には上昇余地がある。
ROE 14.94%、PBR 2.14倍、来期予想PER 11.6倍、来期予想EPS成長率 10%。
〔5月16日、担当:服部隆生、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

スズキ(7269)
11/3期はインドを含むアジアの四輪販売台数が前期比28%増と高い伸びになったことから売上高は同6%増、営業利益は円高や諸経費増加を吸収して同35%増と大幅増益で着地。12/3期は大震災の影響は免れないものの、主要拠点のインドでは生産能力拡大と競争激化への対応を着実に進めていること、インド周辺国での販売拡大が顕著であること、二輪や北米での赤字事業の解消に目処をつけたこと、など中期成長が見込まれる。PBR1倍程度は割安感が強い。
ROE 3.75%、PBR 1.04倍、来期予想PER 13.9倍、来期予想EPS成長率 93%。
〔5月16日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 2+ 〕

サンデン(6444)

11/3期は欧州完成車メーカー向けを中心にコンプレッサーの販売台数増、国内での自販機シェアアップ、店舗事業のコンビニ向け需要増から増収、増益になった。12/3期は営業利益12%増となる増益計画を発表。大震災の直接被害が少なく、海外売上高が高いことが背景とみられる。株価に割高感が無いことや欧州メーカー向けコンプレッサーの好調により公表計画を上回る可能性も高いと思われ、上値を試す展開を予想。
ROE 15.67%、PBR 1.13倍、来期予想PER 4.1倍、来期予想EPS成長率 51%。
〔5月17日、担当:高田悟、Analyst Impression 2+ → 1 〕


TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出
しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?&action=tp1&sa=column&p=cat05 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

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