ニッパツ（5991）
東日本大震災への直接的な損傷は軽微であるものの、自動車メーカーの操業停止など影響が少なくないことから今回のAnalyst Impressionを一段引き下げている。ただし、HDD（ハード・ディスク・ドライブ）サスペンションは12/3期も好調が見込まれる。中期的には次世代HDDサスペンションで先行していることやアジアでのシート事業の展開が期待され現株価水準での投資妙味は大きい。ROE 12.69％、PBR 1.29倍、
来期予想PER9.6倍、来期予想EPS成長率0％。
〔3月25日　担当：高田悟、Analyst Impression　1 → 2+〕

西松建設（1820）
共同通信が「アルジェリア東西高速道路」の全体損失額を800億円と報じたが、この報道が概ね正しいのであれば同社の損失額は120億円。不動産売却益などの益出しもあり、自己資本の毀損は比較的軽微に留まる。向こう3?5年の復興需要を鑑みるならば、PBR 0.34倍は割安感が強い。ROE na(赤字予想)、PBR 0.34倍、来期予想PER20.1倍、来期予想EPS成長率 na(黒字転化)。
〔3月25日　担当：堀部吉胤、Analyst Impression　2 → 1〕

ワコム（6727）
震災の影響は、本社工場（埼玉）で一部損傷があったが、現状は稼動再開している。ただし、部材確保や計画停電の影響を受ける模様。12/3期以降もタブレット製品の世界的な拡大を背景に電子ペンやセンサー・コンポーネントの成長が見込まれる。新たにスマートフォンにペンを搭載する動きも出始めている。ROE 10.96％、PBR 2.27倍、来期予想PER15.4倍、来期予想EPS成長率26％。
〔3月24日　担当：服部隆生、Analyst Impression　2+ → 2+〕