25/12期は営業段階で小幅な増益を見込み(同社計画)スタート~
<投資評価は「2」(Neutral)に変化なし>
同社の場合、ニッチではなくマスでの戦いがある程度求められる中で、廉価輸入タイヤが南米や欧州で増加し、この影響を特に南米で受けた。24/12期着地は円安の追い風があっても南米を中心とした米州の悪化影響等により調整後営業利益は微増益にとどまった。25/12期計画でも調整後営業利益は微増益の予想となり利益が伸び悩む見通しとなったことがネガティブであり当面株価の重しになるとTIWはみる。ただし、①課題の米州は北米では米国消費財ビジネスの再構築(プレミアムフォーカス継続と新商品の投入、FSブランドでの直営小売店網強化等)、南米では生産能力、人員削減を含む再構築にすでに着手していることなどにより25/12期業績は改善が見込まれること、②18インチ以上の乗用車/ライトトラック市販用タイヤの販売や、強みを持つORR(鉱山・建設車両用)の販売見通しは堅調であり、利益が伸び悩むとはいえ、円高を想定しても25/12期の調整後営業利益率は11.7%の予想と高水準の利益率が確保される見通しであることなどに加え、③株主還元の強化(40%としてきた配当性向の目安を50%に変更等)などが株価を支えるとみるため、投資評価は「2」(中立)を維持する。
"・・・(高田 悟)
アナリスト見解(アナリスト・インプレッション)も含めたTIWレポート詳細をご覧になりたい方は、弊社レポート提供先までお問い合わせ下さい。https://www.tiw.jp/report/"
2025年03月31日 掲載