事業利益、事業利益率は3Q累計、3Q単独ともに過去最高
<投資評価は「1」を維持、評価不足との見方に変化なし>
24/12期3Q累計(1—9月)は9カ月間累計でも、3Q(7-9月)単独でも事業利益(日本基準の営業利益に相当)と事業利益率が販売数量増加や価格/MIXの改善等により過去最高(事業利益率は3Q累計が10.7%、3Q単独が11.2%)となる好決算となった。3Q累計決算ではアジア廉価品流入等により競合が苦戦する北米で前年並みのタイヤ販売本数(北米での市販用タイヤ販売本数は3Q累計が前年同期比98%、3Q単独が同102%)を確保したこと、イスラエル工場閉鎖影響等から3Q単独では減益となったが、M&A推進によるOHT(オフハイウェイタイヤ)事業の拡大を業績向上に着実に結びつけていることなどが評価できる。TIWでは、24/12期計画には上振れ余地があるとみることに加え、25/12期以降も、①タイヤ消費財での継続的なプレミアムゾーンの販売比率向上、②汎用カテゴリーでのコスト競争力アップ、③生産財での好採算が見込めるOHT事業の一段の拡大、などにより堅調な業績展開を見込む。こうした中、実績PBR0.69倍の株価は余りに評価不足と考えるため、目標株価は前回の4,660円を維持し、投資評価は「1」(Buy)を継続する。
"・・・(高田 悟)
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2024年12月25日 掲載