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アナリストが「中立」の投資評価(レーティング)を付ける時 -wilderness wolf-

からの持論なんだけど、アナリストの「中立」のレーティングはそのまま信じてはいけない(あくまでも私自身の感覚なので全てのアナリストの方に当て嵌まるとは限らないということを最初に申し添えておきたい)。
中立のレーティングには4通りある。

1) 本当に「中立」だと思っているとき。
これって実は少ないんじゃないかと思うのだけど、バリュエーション、業績予想のブレの小ささ、各種材料が織り込み済み、と思われるとき。

2) 次のアクション待ちの時
「売り」から「買い」、「買い」から「売り」へと一気にレーティングを変更する(=所謂:ドテン)ことは顧客である機関投資家にとっては迷惑な話。そのため、次のアクションに備えて一旦中立に置いておくもの。下がっている株価のボトム(売られすぎ)を狙って「買い」に転換させたいとき、上がっている株価(=加熱)の天井で「売り」に転換させたいとき。そのタイミングを図るために中立に置いて置く時。

3) なんだか良く分からないとき。
事業の将来性などになかなか確信を持てないとき。情報が錯綜しているとき。言ってみれば自信が持てないとき。だから、「中立」が多いアナリストは基本的に自信がない。

4) あまり興味がないとき、得意でないもの
所属会社によって多寡はあるけれど、カバレッジとしてそれなりに品揃えを持っていなければならない。当然ながら、その中にはあまり得意ではないものや、それほど興味の無いものも含まれている。全ての銘柄に対して、高い注力度を保つことは難しいので優先順位の低いものは、「中立」になりがちである。

極めて勝手なイメージであるが、それぞれの分布は1)20%、2)5%、3)30%、4)45%。
経験則ではアナリストが「中立」と言っている銘柄にこそ、高いパフォーマンスを示す銘柄が含まれていることが多い。
こうした点を意識して、「中立」レポートを読むと新たな発見があるかもしれない(あまり無いかもしれない)。

wilderness wolf

[10.21.更新]