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リラックスと新しいアイデア投資法 -ウノ太郎-

2012年04月27日

常日頃、筆者は日常的に情報量で押しつぶされそうな、この高速化の社会で如何に知的活動を行いつつ、生産性をあげて行くべきか良く悩んでおりました。
先日、この辺りに関して一つの模範解答を見つけましたので、今回はそのご紹介と職業的なアナリストしての自説をご紹介したいと思います。

『仕事が楽しく出来る人の脳の習慣』 谷諭氏著 2011年中経出版 によりますと、現代人がストレスを感じるのは、日常的に左脳ばかりを機能させ、右脳との使用バランスが崩れているから、という趣旨が記載されておりました。
因みに、同書によりますと例えばPCにおけるエクセルやワード機能を使った、計算・文章化といったルーチンワークは、主に左脳(言語機能等:論理的思考能力)が担当しており、一方の右脳(空間・感性等:視覚的情報を把握)は歌う・踊る・絵画・語学・料理・アイデアがひらめく、といった動作を担当している、との事です。
同書を読みこなしていく内に、大変興味が出た為、手軽に出来るものを探した結果、先日任天堂DS「絵心教室」(http://www.nintendo.co.jp/ds/vaaj/index.html)なるソフトを購入致しました(定価2,800円)。

ソフト内では、絵画基本10コースが存在し、簡単な指導ながら無理せず基礎を身につける使用になっており、フリーペインティングは勿論可能でありつつ、タッチペンを使用したソフト内での着色も可能(白黒だけでなく、又作成した絵画は記録することが出来る)と、非常に汎用性が高いソフトとなっております。簡単な基本コースを2.3挑戦してみましたが、確かにストレス解消としては大変効果がある事が判明。
筆者としても、長年溜め込んできた様な錯覚の有る、あの寝ても覚めても取れない疲れが解消され、非常に晴れ々々とした気分になった次第です。
又、同書にどうやればアイデアを出しやすいか、脳に対する刺激のあたえ方についても記載がありました。
曰く、普段使わない思考法—日常の業務を疑ってみると、いいアイデアが出るそうです。
特に”こういうのがあったら良い”という無数のアイデアを実現していくことで、新しい仕事が出来ると、脳神経外科医の医師が多数の手術道具を開発したと同書では例を挙げております。

そこで、以上の事を踏まえつつ、私も型にはまらない発想で1つ仮説を立ててみました。
仮に、いわゆる企業で言うところの”バリュー”(存在価値)を”社会においての役割”と仮定したとすると、社会の如何なる年齢層にも必要なこのリラックス効果を提供する企業は幾つか存在するはずでは、と考え職業の分野として上場企業を探してみました。

見つかった企業としては、ざっと見渡したところ、例えばカラオケ『DAM』の第一興商(7458)やフィットネス&ゲームのコナミ(9766)、TVゲームでスポーツの出来る”Wii”をプロデュースし、世界中に大好評だった任天堂(7974)等を挙げる事ができると思います。そこで、あくまで仮説としてですが、上記の企業が例え、一時業績的に落ち込んだとしても、もしニーズに合った形を世の中にプロデュースし続ける事が出来るならば、正に回復を期待出来るバリュー投資になり得るのではないかと考えました(最近では、第一興商(7458)が一人用カラオケ店・高齢者使用の新製品「FREE DAM」を製作・拡販されていると言うことで、これも社会のニーズを汲み取った行動である思われます)。個人的には株価指数や会計的な数字とは違う企業の”バリュー”の発想であり、こういった見方を発展させていけば、ユニークなバリュー株投資法が出来るのではないかと、この本に習いクリエイティビリティのある理論を考えた次第ですが、如何でしょうか。

Written by ウノ太郎

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