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身近な所からのストレスフリー -スト太郎-

2012年06月08日

最近、ビジネススーツも含め、洋服のサイズ縮小が非常に激しい。
かつて筆者はLサイズ愛用者であったのだが、今のLサイズはまるでかつてのMサイズである。何とも面倒だが、最近では取り合えず、LLサイズを探さねばならくなった。
通常の衣服に関してでさえ探すのに一苦労だが、背広に至っては、丈は変わらずとも、とにかく細身の品が紳士服量販店でも目に付く。もはや肩幅の問題だけでは無く、厚みから何から何まで細身に作ってある事から、悪い意味で製作意図が誠に計り知れない(都心だけの現象なんだろうか?田舎では太目の人が結構多いです)。お陰さまで、現在では専ら既製服よりも2割ほど高いイージーオーダーを頼んでいる始末である。

さて、洋服ついでにここの所、ノーネクタイが昨今のクールビズの関係から割と一般化している気がする。世の中面白いもので、かつての昭和の方が余程暑かったのだろうに、一度認知されてしまうと根強い市民権が出て来るようだ。
勝手な推測ではあるが、筆者は現代の”PCまず有りき”ワークスタイルがノーネクタイに結構な影響を及ぼしていると考えている。つまり、日常的に誰もがPC作業の為に自然と長時間座る事と、首を曲げる事を強要されてしまっており、結果として例えばパソコン病(PCを多用する事による肩こりや腰痛、最近ではIT猫背とも言うそうです)と言った現代病が蔓延している次第である。筆者も最近ノーネクタイ派に転向したが、一度外してしまうと最早ネクタイ着用にかなりの違和感が出てしまい、取分けPC作業に対するストレスや肩こりといったものが、大分減少し、開放されたかのような感覚を受けている。

上記の2例から、気温が暑くなるにつれ、つくづく感じるのが、そもそも何故スーツを未だに着なくてはいけないのかという、根本的な疑問を持つのである。逆に言えば、何故風通しが良く、着用時にスーツと比べてストレスの少ない和服がビジネススーツになれないのだろう。写真でよく見るスーツ姿の外国人は非常に格好良い。これは日本人に和服が似合っているのと同じ事で、長年培われた民族性やDNAが高々100年そこらで変わる筈はないのである。それでは、日本人に合ったスーツとして、表面的なスーツのフォルムに沿っただけではなく、スーツの役割を持った和服(和服スーツ?)を作れば良いだけではないか、と考えた次第である。確かに一時期前の昭和であれば、大量の荷物が入ったカバンを持って移動していただろうが、今では情報媒体を64GB迄USBメモリーに入れる事が可能である。背広はフォーマルに見えるが、かつての略式礼装に過ぎない。であれば、和服だと紋付袴を多少略装にして、肌蹴け(はだけ)難くかつ首回り・肩回り動き易くし、上手くポケットを付けたりすれば十分に使用可能ではないかと思うが、如何だろう。クールビズはそもそも暑いから、涼しくしたいのではなく、暑さでストレスを感じてるからこそ、ストレスをなるべくフリーにしたい、という発想もあるべきだと考える。後はかつての小泉さんの様に世間が注目している人たちから始めて貰えば、数年で世間は和服になっているかと思う。女性は少々不便だろうが、そこ等へんも加味して大手紳士服量販店は、細身ではなく、より快適なビジネススーツの着手に是非取り掛かっていただきたいと思う。

Written by  スト太郎

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