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たまには洋書タイム - 出づらいが、当たりは美味しい-

2012年11月22日

最近、久しぶりに洋書(金融関係)をamazonで購入した。

読むのに時間がかかる為、注文頻度は決して多くは無いが、色々と示唆してくれる部分が多く、筆者としてはブラッシュアップと外国人投資家の感覚が知りたくて定期的な購入を行っている(基本的には斜め読みで、重要なところをしっかり読むよう、心がけております)。

金融に関しては、日本でも外国からロングヒットしているようなベストセラー本は翻訳されており、例えばパンローリング社などで出版されているのを見かけることが出来る(今でもお世話になっております)。
あくまで個人的な感覚だが、洋書と和書(日本人の書いた金融本)のスタンスは全く異なるのではないかと思う。
洋書は、”こういう方法で自分は稼いだ、貴方も稼げます”、といったビジネス的な感覚を前面に出す傾向がある。
一例としては、トレーダーによる独特のテクニカルを組み込んだ内容のものや、株式ではテクニカルを使用したセクター投資(その中でも強い銘柄を探したりなど)なども有り、中には著書と合わせてwebサイトで自作のトレーディングツールを売っている個人もいる次第だ(筆者も一時期、状況に応じた銘柄選択を目的に幾つかのノウハウを試したことがありますが、それなりに成果が出て、異なる観点からの手法と言うもの、参考になると経験した事があります)。
しかし、和書の場合は、金融商品の紹介本も少なくなく、ある程度投資に対して切り込んだ本は多くないというイメージがある(どことなくですが、アカデミックな本が多い印象があります)。

さて、個人的に手元に置いておきたい洋書には3タイプあると考えている。
一つは、当時収益を出せた投資法(数年前の過去の手法)
二つ目は、トレーディングなどである程度成功した人が、今度は啓蒙活動を含めて商売として出版している部類(デイトレーディングや自己売買のプロップファームなど)
3つ目は、すごい経験(ある程度主観的にはなりますが)を積んだプロの金融マンが、自分のこれ迄培ったノウハウや考え方を整理する意味で(世の中に出版してみたいという意味もあるかと思います)、かなり専門的に書いている部類

以上の3タイプを良く吟味しつつ、米国amazonで星一つのレビューをみながら(短所を確認しながら)、あたりをつけて洋書を購入するとハズレはかなり少なくなるようだ。
他にも、なるべくハードカバーを買わず、古本の中でも安い本で済ませるなど小技を使うと、安く購入が出来るだろう。


実際の所、当たりの良書は数冊に一冊程度と若干効率が悪く(後述の使用法をご参照していただければ、当たり本を見つける確率はもっと高くなると思います)、如何なる分野でもそのまま本通り使用するのは難しいなど難点がある。
しかし、金融に限らず、日本で翻訳本(外国でベストセラー)が出てから、かなり年月が経っているケースが見受けられるので、印象が強かったり、あるいは実務的に使用できると感じた翻訳本の原本を探し、例えばamazonで”この商品を買った人はこんな商品も買っています”、などで探してみると、現在ではそれら翻訳された名著を基に書かれている洋書などを見つける事が出来るので、自己の技術に更なる磨きをかけれると思う。

とっつき難い所はあるが、ある種のネタ本(何年経っても有効性の高い本)は必ず存在するものである。日本のamazonは、米国amazonを検索して出て来る全ての洋書は扱っていないようだが(個人的な見解です)、自己のノウハウ形成という意味合いにおいては、一時期、多少効率が悪くてもトライしてみる価値はあるのではないだろうか。
質を上げるには、通常とは違うステップを行うことが重要であるかと締めくくりたい。


*使用法
気に入った翻訳本の英文タイトルを米amazonに入力→この本を選んだ人達が読んでいる本(customers who bought this item also bought)→ソート(sort)で出版の新しい順や値段順を出します。より詳細に見ようとしたら、少し中身を読んでみるか(click to look inside)、googleで原文をコピーペーストして他のオンラインショップで見てみるなど(可能であればですが)が参考になると思います。
そこから、有望と思われる良書を集めていくと、コツコツとノウハウが貯まってくると思います。

*注意点
送料や到着期間、送付元の評価(悪い所はあまり見かけませんが、念のため)が基本になると思います。
また米amazonであればReview(星1つのアンチの評価)で何故ダメなのかをチェックする必要があるでしょう。
他にも、専門の方は大丈夫かもしれませんが、金融であれば数式が使用されている著書が稀にあります。この手の書物はなるべく回避したほうが良いでしょう。
目次などを良くチェックされると、買っても読めない本はかなり少なくなると思います。

Written by 出づらいが、当たりは美味しい


 

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