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外国人投資家が好む銘柄とは?

2014年04月18日

ある雑誌から外国人投資家が投資する銘柄についてのコメントを欲しいとの依頼があり、銘柄リストがメールで送られてきた。
リストそのものは海外投資家が大量保有報告書を提出した銘柄であり、100社ほどあった。
それを1社1社チェックしてみたのであるが、投資会社によって、あるいは同じ投資会社でもまちまちであった。

成長企業(高ROE・高PER)、割安企業(低PBR)、医療関連、太陽光関連、新興国関連・・・・、等々。なんでこんな会社買うのだろうか?と思えるような企業も散見される。はっきり言ってしまえば傾向なんてものは無い。敢えて言えば割安株(低ROE)のウエイトがやや高いということくらいだ。
しかし、実際に、スクリーニング条件に合う銘柄を、投網をかけるように投資するファンドもあると聞く。割安株投資にはこうした傾向がある。だから外国人が本当に良いと思って投資をしているとは限らない。

何故、割安株はスクリーニングで投資が可能かといえば、成長企業は将来のキャッシュフローの予測をするために丹念に調べなければならない(つまり、現在の収益では株価の説明が付かない)。割安株は現在のキャッシュフローが継続するという前提でも十分株価は低いので広く分散して投資すればマーケット以上のリターンが得られる可能性が高い。

さて、話を戻すと「外国人投資家特有の傾向なんてありません」と雑誌記者の方に話をしたら残念そうであった。それは記事にならないということ。それでもリストから妙味があると思われる銘柄をピックアップしたのだが、結局、それは外国人の好みと言うよりは私の好みの銘柄である。それが外国人投資家銘柄としてメディアで紹介されるとすれば些か複雑な心境である。

Written by wildernesswolf

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